今から十数年前、九州の田舎で星の降る夜を体験したことがる。東京ではオリオン座の四角形の中に精々3つの星しか見られないが、そのときは13個もの星を数えることが出来た。生まれて初めての体験に感動し涙があふれ出たことを思い出した。思い出した切っ掛けはブラックホールとダイヤモンド星についての報道記事。39億光年のかなたにある巨大ブラックホールが星を吸い込む瞬間を、国際宇宙ステーションにある日本の「きぼうのMAXI」と米国の衛星スウィフトが世界で初めてとらえたとのこと。ブラックホールに星が吸い込まれると、風呂の栓を抜いたときのように渦ができ、渦と垂直方向には強いX線が出ると考えられている。X線の発生源がブラックホールがあるとされる銀河の中心だったことから、星が吸い込まれる瞬間をとらえたと判断された。一方地球から約4千光年離れた銀河系内にダイヤモンドでできているとみられる小惑星が存在することを豪天文学者らが発見した。その小惑星はほとんど炭素からできており密度が非常に高いことから結晶質炭素であるダイヤモンドのような物質とみられるという。この小惑星はほぼ木星と同じ重さで地球の約317倍の重さ、1.9×10の24乗トン。一方地球上で一番大きいダイヤモンドは「ザ・ゴールデン・ジュビリー」の546カラット(約110g)。この小惑星に較べると、地球のダイヤモンドはチリ以下の存在価値だ。宇宙にはロマンがある。衝動的に「宇宙は何でできているのか:村山斉:幻冬舎新書」を読みたくなってしまった。
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