前原前外相が野田財務相の増税路線では勝てないと判断し民主党代表選の出馬表明をした。前原は弁がたち比較的人望のある政治家ではあるがチョンボも多い。ホリエモンにせメール事件により任期半年で党首の座を明け渡した。外務相のときも、わずか5万円の外国人献金が判明し自ら辞職した。潔さよりも隠れた根の深さを感じさせた事件で、後を引きそうだ。そもそも政治資金規正法では外国人から政治活動に関する寄付を受けてはならないとされているが、この法律の趣旨は外国人による政治家への操縦がないよう規定されたものだ。5万円では操縦できない、辞めるには他の理由があるはずだ。5万円の潔白辞任と今回の出馬とは矛盾する。従って出馬表明の前に規制法への潔白を立証する必要がある。野田と前原はともに松下政経塾出身で思想的にも近い。今回あえて違いを言うなら増税だけだ。しかし野田の増税は1~2年後、前原のは2~3年後、違いはないに等しい。要は野田も前原もほとんど同じ意見だ。だが前原は野田では勝てないので出馬するという。一方野田は過去の不出馬実績があるので出馬取り下げは出来ない状況にある。前原は重々承知のはずだ。このままでは共倒れ間違いない。またもや小沢詣でにより民主の運命が決しようとしている。チョンボ前原が、またもや自身のチョンボも分からずに政治をミスリードしているように見える。メール問題時に渡部恒三が激励のために会津名物「起き上がり小法師」を前原に渡したが、またも起き上がらない悪夢が再現しそうな気がしてならない。
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