大震災復旧復興を目的とした東北地方の高速道路無料化のうち、トラックについては8月末に打ち切ることが決まった。6月20日に運用を開始しもともと8月末までの予定であったが、国交相は期間延長に意欲的だった。打ち切り理由は14%の不正利用。打ち切り理由に納得がいかない。本来の目的である復旧復興にどの程度の効果があったのかの検証がない。まず期待した効果があったのならば継続すべきだ。効果がなかったならば打ち切るべきだ。一方14%という値をどう見るか。残りの86%が復旧復興関係であれば効果ありと見做せるだろう。14%の不正利用があったということは法律そのものに不備がある。法律を善意で運用してくださいという考え方では立法者失格だ。そもそも14%の不正利用者は不正をしていない。法律を順守している。14%にかこつけて打ち切るということは立法ミスの問題すり替えだと思う。大畠国交相は法律違反をしていない不正利用者のために打ち切るというのならば、小沢元代表を糾弾すべきだ。もし陸山会裁判で小沢側が無罪になれば、この不正利用と同じ構図になる。一般常識で悪いことをしても法律に触れなければ無罪となる。極一部の国民のモラルを問題にする前に、政治家同士のモラルを問題にすべきだ。政治家自らが処すべきことを処さないと政治は浄化しない。
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