経産省の節電アクションに参加し、我が家でも7月前年比19%減を達成した。目出度しと思ったが、この経産省の節電データはちょっと変だ。テレビ節電の効果が極端に低く設定されている。テレビを省エネモードに設定するとともに画面の輝度を下げ、必要な時以外は消す効果はたったの2%となっている。一方野村総研は4月に「家庭における節電対策の推進」と題し、主な節電対策を講じた場合の1軒あたりの期待節電量の試算値を発表した。これによると、液晶テレビを消す(220W)、エアコン1台を止める(130W)、エアコン1台の温度設定を2度上げる(26W)等の効果になる。この数値はカタログ値ではなく実測値であるので、実行すれば確実に節電する値になるはずだ。単純に比較しても、テレビを消す節電効果はエアコンの約1.7倍にもなるということだ。テレビ番組では連日節電対策を呼びかけている。熱中症で亡くなる人が増えているので無理に節電はしないでとも呼びかけている。しかし、テレビを消すことは決して呼びかけない。経産省とテレビ業界がグルになっている構図が透けて見える。経産省は電力ピーク時は極力テレビを消すよう国民に呼びかけるのが筋だ。それと同時に民放テレビに輪番制を導入し不要不急の電力を節電すべきだ。
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