日米欧の共同プロジェクトとして建設計画が進められているアルマ電波望遠鏡の一部が完成した。国立天文台は今秋から本格的な科学観測を開始すると発表した。現時点でも従来の望遠鏡の約10倍の感度を持ち完成後は100倍になる。宇宙初期の銀河や星の誕生などの観測へ大きな期待が寄せられている。アルマ望遠鏡は、南米チリ北部にあるアタカマ砂漠の標高約5000mの高地に直径12mのアンテナを複数設置する計画。現在17台目の設置が終了し66台で完成する予定。一方単体で世界最大の電波望遠鏡は、プエルトリコにあるアレシボ天文台のものであり直径は305m。映画007ゴールデンアイに出てきたパラボラアンテナだ。また日本最大の電波観測専用のアンテナは国立天文台野辺山宇宙電波観測所の45m。初めて間近で見た時まずその大きさに圧倒され宇宙研究のスケールの大きさに驚かされたことを思い出した。今までの宇宙開発は大国間の競争に限られていたが、今後はこのプロジェクトのように多国が協力し合い進めることが良い。多国間で睨み合いをするよりも協力して事を成し遂げる方が、地球に夢と平和をもたらしてくれるだろうと思う。
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