福島県は原発事故時に18歳以下だった約36万人全員に対し、継続的に甲状腺検査を行うことを決定した。20歳までは2年ごと、その後も5年ごとに生涯にわたり検査する。旧ソ連で86年に起きたチェルノブイリ原発事故では、周辺住民が放射性物質を含む牛乳などを摂取して内部被ばくし、事故発生から4~5年後に小児の甲状腺がんの増加が確認された。甲状腺がんは早期手術で大部分が治癒するとされ、県は継続的な検査が必要と判断したとのこと。検査は無料。検討委座長の山下俊一県立医大副学長は「一定集団の甲状腺を、生涯にわたって調べる世界的にも例がない調査。子どもの甲状腺がんを心配する母親が多く、調査を安心につなげたい」と意義を語った。頑張れ福島県。それにしても事故発生直後の枝野の常套句「ただちに健康への影響はありません」の白々しさが耳に残る。
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