本日正午58年の永きにわたったアナログ放送が終了した。我が家は既に3Dハイビジョンデジタルテレビに買い替えてあるが、記憶にとどめるため、終了時のアナログ放送を観た。本日24時に発信電波を止めるとのことで、以降はザーという画面になるらしい。当時はテレビがあるところは少なかった。街頭テレビ、食べ物屋の客寄せテレビ、裕福な家庭のお邪魔虫テレビ程度しかなかった。品川駅の街頭テレビには多くの人が群がっていた。近所のパーラーには父と一緒にプロレスを観に行った。テレビのある知り合いの家では、スーパーマンや日真名氏飛び出すを観させてもらった。冷蔵庫が氷から電気になり、そして我が家にも白黒テレビが設置された。東京オリンピックを契機にテレビはカラーになった。この頃まではテレビは茶の間の中心だった。点いていれば番組は何でもよかった。家族の会話は盛り上がった。ところが今は家族が集まるとテレビは消す。コミニュケーションの妨げになるからだ。観る番組は厳選する。しかも録画しCMをカットして観る。時代とともにテレビとの付き合い方は変わってきたが、アナログからデジタルになると画像が綺麗でデータも見られるが本質的なところで何が変わるのかよくわからない。テレビも斜陽産業になってきた。テレビ業界がこのデジタル化をきっかけに如何に立ち直る努力をするのかは興味がある。注視していきたい。
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