汚染わらを食べて出荷された牛は、福島県だけでも648頭になった。政府は19日にも福島県全域の肉牛出荷停止を県に指示する方針らしい。セシウム汚染が全国に拡がっている大問題だが、不思議なことにマスコミは真の原因に言及しない。そこで原因を考えてみた。原発事故発生の3月11日から4月上旬にかけてセシウムを含む多量の放射性物質が空中に放出された。その放射性物質は雨によって地上へ落下しホットスポットを作った。事故発生当時文科省のSPEEDIは稼働しており、すぐさま官邸にFAXで情報を伝えた。菅はそのデータを参考にして福島原発の現場への近づき方を決めることが出来た。菅と枝野は、放射線量の異常な高さに驚き「これは間違いかもしれない。データを再確認しろ」と指示を出したということで、以後文科省にデータ封印を指示した。その後文科省は放射線量の値が落ち着いてからデータを公開するようになった。要するに放射線量が高いときは故意にデータを隠蔽していたので福島県民らは知る由もなかった。一方農水省は3月19日「事故発生前に刈り取った飼料を使う」などの内容で、東北関東の各都県に通知を出した。しかしこの時、飼料とは牧草だという頭しかなく、昨年刈り取ったわらが牛の餌になることを失念していた。従って、わらについては米作農家へ何の注意も与えることが出来なかった。結局このセシウム汚染牛問題は、菅と枝野が放射線量データを隠蔽したことと、農水省が現場知らずの大チョンボをしたこととの複合原因によるものだった。更に原因を深く追及すると、菅辞任問題により政治が空白を作ってしまったためということがわかる。立つ鳥跡を濁さずというが、菅にはもうこれ以上我が国を汚染せずに一刻も早く飛び去ってほしいものだ。復旧も復興も大幅に遅れているが、復旧よりも優先すべきは除染だ。除染なくしては復旧も復興もあり得ない。
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