米国防総省は外国からのサイバー攻撃に対し軍事報復も辞さない方針を発表した。サイバー攻撃は外国の諜報機関の仕業と判断し、サイバー空間を、陸・海・空・宇宙と並ぶ5番目の軍事作戦領域と定義し、攻撃に対応する戦力を強化する。まさに世界情報戦争の最先端だ。これをきっかけに防衛省のあり方について考えてみた。日本の防衛省は軍事費470億ドル世界7位の規模だが実戦能力はほとんどない。少ない予算で、より実効的に日本を守るには、主な任務の入れ替えが必要だと思う。一つは、分散している情報機関を集約し防衛省にサイバー防御機能を設置すること。もう一つは、今回の大震災のように大規模な災害が発生したときは、素人の首相が考える必要もなく即対策がうてるよう想定実践部隊を配備すること。更にもう一つは、戦争ごっこの予算を削減し、NATO諸国と同様にアメリカと核兵器をシェアリングし、中国、北朝鮮、ロシアに対する核抑止力を確立させ、一挙手一投足にビクビクしない体制を作り上げることだ。防衛とは自分一人のことだけを考えればよいのではなく、あくまで相手あっての相対的なものだ。防衛省も時代とともに適切に変わっていくべきだと思う。
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