世界貿易機関(WTO)は中国が原材料9品目に導入している輸出制限が国際貿易ルールに違反しているとの判断を示した。原材料9品目とは、コークスや亜鉛、ボーキサイトを含む工業用原料だ。このWTOの決定を受けて、米国とEUは中国のレアアースについてもWTO提訴をするかもしれない。中国がレアアースの国内生産と輸出を制限していることによって、一部のレアアース価格は6倍にも上昇し、米国や日本など主要ユーザーとの関係が悪化している。こんな最中、東大の地球資源学チームがハワイとタヒチ周辺の海底にレアアースを多量に含有する泥層を発見した。同チームによると推定埋蔵量は900億~1000億トンで、これまでに確認された陸地埋蔵量の1億1000万トンの約1000倍に達するという。中国はこの報道に対し「中国だけに希土類資源があるのではない。売り惜しみをするな」と警告する日本の姿勢が見られると主張。さらに、レアアースが発見された海底は日本の領海でもなく、排他的経済水域でもなく、公海に属する。公海の海底資源は「人類共同の財産であり、いかなる国家も個人も自分のものとすることはできず、自由な開発は許されてはいない」とのこと。・・・中国はGDP世界第二位の大国になったのだから、これからは国としての品位も備える努力も必要だと思うが。
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