クフ王の巨大ピラミッド脇に埋まる世界最古級の大型木造船「第二の太陽の船」の発掘作業が、首都カイロ郊外ギザで始まった。建造されたのは約4500年前、吉村早大名誉教授が電磁波調査で発見したのは約四半世紀前、4~5年後の復元完成を目指すという。ちなみに第一の船は1954年に発見され十数年かけて復元し、ピラミッド横の博物館に展示されている。太陽神と同一視されていた王は、死後も船で永遠に旅を続けると信じられ、ピラミッド建築の際に埋設されたと言われている。4500年前とは、人間一世代を50年とすると、4500/50=90世代前となる。自分の2世代前の血筋の人間についてもほとんど知らないのに、90世代前とは気の遠くなるほどの大昔だ。また発見から発掘までに四半世紀を要したことにも、発掘実行の困難さと歴史のスケールの大きさを感じる。まさにロマンだ。総事業費10億円を支援してくれた企業の発展を応援したい。
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