昨日長男夫婦に次女が生まれ、孫は4人になった。数年前長男の嫁さんが第一子を身ごもった時の、長男の嫁さんと自分の会話を思い出した。ちょうどその頃「日本はなぜここまで壊れたのか:マークス寿子:草思社」を読んだばかりだった。その第5章「増え続ける、男のように生きたい女」の中に、最近の日本女性は家の外へ出て働くことを自己実現ととらえており、母親となり子育てすることを仕事とはとらえていない傾向にある。生まれてすぐ保育園に預けてしまうため、母親の肌を感じる安心感も得られず子供がまともに成長しない。特に3歳までは常に母親の愛情で包み込むことが大切、とある。嫁さんは総合職のSEだ。仕事は出来る限り早く始めたいという。正直当時は孫をどのように育てるのか心配だった。仕事と子育てのあり方について議論した。アルコールのせいもあり、一生懸命三つ子の魂を遠回しに主張したが、気付くと嫁さんが泣いていた。泣いた理由を聞くと、今まで自分の親とはこの種の議論をした経験がなかったからとのこと。どうやら、意見そのものではなく、親の親身な態度に涙したらしい。結果は大正解。その第一子は両親の肌を感じる環境で素直に成長しつつある。しかも嫁さんは早期に職場復帰した。長男夫婦がともにいかに努力してきたかがよくわかる。昨日生まれた次女にも愛情をたっぷり注いでほしい。
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