フリーランスの上杉隆氏が今年一杯でジャーナリストとしての活動を無期限休止する意向を明らかにした。ことの真贋は不明だが、今まで数々の政治舞台の裏をあばき政治家と闘い続けてきたジャーナリストだ。記者クラブが省庁などの記者会見を主催し、参加者・質問者を限定している日本の制度はオープン化されていない。この仕組みではマスコミは国からの一方的な情報を機械的に垂れ流す機能しかない。同氏は一貫して日本のジャーナリズム・マスメディアのあり方に対して批判をしつづけてきた。その努力が実り2009年の民主党による政権獲得以降、記者会見がオープン化されフリー記者やネットメディアを対象とした懇談が行われるようになった。しかし、大震災発生後政府は再び記者クラブに所属しないジャーナリストを記者会見から締め出す動きを見せ、大手メディアは情報隠蔽に満ちた政府情報を再びそのまま垂れ流し始めた。これでは国家的犯罪に加担することになるという理由で同氏は活動を休止するという。何故休止するのか理解できない。真実を追求し公表していくことがジャーナリストの使命のはずだ。日本国民にとっても価値ある仕事だ、初志貫徹すべき。
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