滋賀県の素人発明家が磁力抵抗ゼロの発電機を発明し、春季低温工学・超電導学会で発表した。永久磁石を用いた発電機は磁石を円盤に並べて相対させ、軸を回転させることで電気を発生させる。しかし、磁石同士が引き合う力が働くため、回転が重くなることが最大の欠点だった。発電機数台を1本の軸でつなぎ磁石の角度をずらし、磁石が引き合う力を相殺させることを発案。まさにコロンブスの卵で、大学教授も感心することしきりらしい。発明の動機は、自転車の発電機の抵抗を軽くしたかったからとか。確かに夜間の自転車は発電機を回すとペダルが重い。重さを我慢するか無灯にするか常人は悩むのが常だが、発明家は違う、不便を便利に変えてしまう。これをきっかけに風力発電の技術が加速度的に進展しそうだ。風力発電は向かい風が強いほど発電量がアップするが、この発明は風力発電業界にとって強い追い風になりそうだ。政治は後ろ向きで厭わしいので、前向きな話題には一層清々しさを感じる。
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