シンガポールのリー・クアンユー元首相と日経との会見内容。日本は大震災に見舞われたが必ず復活する。日本は東南アジアにとってとても重要なパートナーだ。アジアの地域統合はASEANと日中韓に、インド、オーストラリア、ニュージーランドを含めた方が中国中心にならずバランスがよい。TPP参加は長期的には合理的な考えだ。IMFは欧州のためだけの組織ではない。世界に対してもっとオープンな組織になるべきだ。欧州の財政危機でユーロが破綻するとまでは思わないが、制度の修正が必要だろう。アジアの通貨統合は経済の発展段階が違いすぎるので無理だろう。但し人民元、円による国際決済制度ならありうる。顧問相を退いたが今後の役割はの質問に対し「私がリー・クアンユーであることに変わりはない。政治への助言はしないが、自らの見解は今後も示すだろう」と答えた。世界的な経済上政治上の見識のない日本の首相経験者と較べなんと卓越した人物なのかと感心した。特に日本の政治家OBには、リー・クアンユーの最後の言葉を肝に銘じてほしいものだ。
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