大相撲の八百長問題特別調査委員会が、八百長への関与を認定した力士ら計20人に、角界追放を想定した処分案をまとめたらしい。果たしてこの処分は適切だろうか。大相撲では江戸時代から現在まで、相撲文化として人情相撲が続いている。現代になっても八百長疑惑は、柏戸/大鵬、千代の富士、板井、朝青龍等々話題に事欠かない。八百長は「注射」、真剣勝負は「ガチンコ」と相撲専門用語まであるほど定着している。大相撲が旅興行の見世物からスポーツの一つにステップアップしたのに、スポーツ精神の導入が追いついていないということだ。八百長疑惑関係者は現理事の中にもいる。現役力士はこの処分を納得出来るだろうか。八百長は大相撲の伝統文化だったと、協会は開き直って認めるべきだ。相撲だけに「仕切り直し」して、過去は水に流してもらうことだ。その上で、今後の規則罰則を制定し厳格に実行するしかない。
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