2012年12月

我が家の今年の成果は

比較的平穏な我が家一族にとって今年は激動の一年であった。子供たち3人は皆独立しているが、長男は海外勤務となり、次男は営業の一部の責任が任され、三男には待望の子供が生まれた。そして義母には新しい友達が増えた。長男は日本におらず次男は土日出勤が多くなり、孫たちの運動会や催し物へ参加することが飛躍的に増えた。孫たちの喜ぶ顔を見ると、来てよかったなとこちらも嬉しくなった。義母の新しい友達は猫だ。メスの野良猫で義母がシロと名付けた。シロはキジトラで胸の周りが真っ白で、居住まいも品が良く顔も美形。近所に住んでいる野良猫だが昼間だけ食事をしに我が家にやって来る。初めて来たときは、そばに近づくと人をフーッと威嚇した。義母が「フーッじゃないでしょ、ニャーと言いなさい」と言いながら餌を与え続けると、フーッがフッとなり、ンッニになり、ニヤへ変わり、今ではニャーニャーになった。懐いては来たが所詮野良猫で、決して触らせはしない。50cm程度に近寄ると義母でさえ逃げてしまう。そんなシロではあるがボーイフレンドがいる。シロとは正反対で不細工なクロ。シロは皿に入れたペットフードとヨーグルトの空き箱を半分に切った容器に入れた牛乳をいただくのが日課になっている。シロは自分が食べている時にクロが割り込むと猫パンチを喰らわす。クロは仕方なくいつも木や石の陰でシロが食べ終わるのをじっと待っている。しかしシロは必ず餌を残す。暫らくするとクロが腰を屈めて抜き足差し足で現れ残飯を平らげる。だが悲しいことにクロの顔は馬鹿でかいため牛乳は飲む事が出来ないところに何とも言えないユーモアを感じる。ところが最近クロを見かけることが少なくなった。シロはいつも餌を確実に半分残し、皿の傍でクロの来るのを待っている。好かれれば嫌いな素振り、嫌われれば後を追う、まるで男と女の人間模様と同じで興味は尽きない。我が家の今年の成果は三男の孫誕生と義母の猫半匹扶養と言えるかもしれない。

0 コメント

笹子トンネルの怒り

笹子トンネルが27日ぶりに下り車線対面通行の臨時処置で開通した。だがこれに安堵して問題を先送りにしてはならないと思う。この事故の原因は、トンネル構造、保守点検方法、補修保全維持のあり方に有る。しかし現実的には保守点検だけにスポットが当てられNEXCO中日本が悪者に仕立てられようとしているように見える。点検の手抜きをしていたNEXCO中日本に責任があることは間違いはないが、もっと大きな責任を担うべき対象があるはずだ。笹子トンネルは崩落した天井板を上部から樹脂で固定したアンカーボルトで吊るす構造になっている。今から35年前の技術ではこの工法を良しといたのかもしれないが、現代の技術者から見ると常識的にあり得ない構造だと言う。技術は日々進化するものだ。旧技術が危険と判断された時点で一斉再点検を行い早急に改良するか警鐘を鳴らすべきものであった。危険を危険と承知で放置した行政の責任は間違いなくある。一方道路の維持保全はもっと深刻だ。日本の高速道路は高い通行料金を取る。その集めた金が次なる有用ともいえない高速道路に注ぎ込まれる構図だ。従って既存の道路には微々たる維持費しか残らない。維持はするなと言っているようなもの。そもそも維持保全を道路コストに含めない行政の考え方も間違っている。更に問題なのは、このような行政の怠慢に対し一切言及もしないマスコミの姿勢にあると断言出来る。怒り心頭。

0 コメント

エコポイントと国土強靭化計画

日経朝刊の見開き2、3頁に麻生財務相の過去と未来が載っている。2頁には麻生政権時代に始めたエコポイントは需要を先食いして痛みを増幅させた失策だというもの。LEDなどの新市場の創出による需要拡大ではなく、テレビなどの既存市場の置き換えなので当然の結果だ。当時ヤマダ電機会長が警鐘を鳴らしていたとのことだが国民は誰でも知っていた。知らないのは電機メーカーと政治家だけだった。一方3頁には、麻生がこれからの景気対策について「まず財政出動して景気を浮上させた後に増税する」との主張が載っている。「成長戦略と財政出動の両輪で」と言ってはいるが、成長戦略の中身は「10年で200兆円を使おうという国土強靭化計画」だ。公共事業投資で一時的に景気は良くなるかもしれないが付加価値の創出がないから今より酷い経済状況になることは目に見えている。エコポイントと国土強靭化計画は瓜二つに見える。麻生が同じ発想で同じ過ちを犯しそうだ。麻生の為すべき仕事は、決して国土強靭化などではない。政府を総動員して規制緩和と新分野への積極投資で成長戦略を練り上げ実行することだ。

0 コメント

横になりながら考えたこと

今日は1、2時間しか起きていなかったので横になりながら昨日の出来事を思い出してみた。ワタリガニのクリームパスタを一口食べた時に、以前ほかの店で食べたものに較べガニの風味が凄いなと思ったと同時に一瞬(?)が頭の中に浮かんだ。その時は(?)が何だったのかは分からなかった。今から思うと(?)は、隠し味程度の微妙な生臭さだったような気がする。だからカニの風味が前面に出ているように感じたのだ。パスタ自体は火が通っているので問題はないが、ワタリガニの足の付け根の身の詰まったところに火が通っていなかったのかもしれない。カニは死ぬと足が速いので食あたり食材として有名だ。どうやら足の付け根を食べたか食べないかが、自分とカミサンの症状の違いに現れたように思う。大変な思いをしたが、良い事もあった。自分には微妙な臭覚と味覚がまだ健在であることと、毒は吐き出すという人間本来の防御機能が備わっていたことを再認識出来たことだ。しかし自分の食糧品目リストからワタリガニを削除することにした。美味しさではカニの王様と言われるワタリガニを生涯二度と食べない決心をした。

0 コメント

風邪か食中毒か

昨日はブログを書くような状況ではなかった。カミサンと買い物に出かけランチはワタリガニのパスタとピッザを注文した。カミサンと取り分けて同じものを食べた。ところが帰宅してから胃が膨れだし気持ち悪くなり昼間から床に就いた。症状は増々悪くなり頭痛がして体が寒くなったり暑くなったり吐き気がしたりで最悪の症状だ。カニの食中毒かと疑ってみたが、カミサンはなんともない。しかしうちのカミサンが食中毒のセンサーとして適格かどうかは分からないので、食中毒ではないとも言い切れない。夜になって歯を磨いている時に突然催して洗面所で戻した。今流行りのノロウイルスだと怖いので手と洗面所を除菌した。今でも少し頭痛はするが胃と発熱は収まった。床から起きたのは夕方の4時頃、何と26時間も横になっていたことになる。そう言えばこの1週間ほど後味の悪い夢を見ていた。出口の見つからない建物の中で必死に出口を探す夢。目覚めると疲れ切った自分がいる。風邪を引いていたのかもしれないし、もっと重篤な病気が潜んでいるのかもしれない。男は弱いが、女は強い。男と女の平均寿命差が7歳近くあることを実感したが、二度と経験したくない2日間であった。

0 コメント

更に分裂孤立する野党

自民の圧勝により安倍内閣がスタートした。圧勝と言っても自民が勝った訳ではなく、民主、維新、未来の敵失と言える。野党では戦い方の失敗にも懲りず、ゴタゴタが続いている。エネルギーが自民に向かうのではなく、内向きとなりパワーも萎えつつある。民主は反野田系の海江田が代表に就いた。旧民主旧社会が主導権を取ったので、民主は昔ながらの何でも反対党に成り下がり、野田系は袂を分かつことになるだろう。維新が大阪維新と太陽に分裂するのは時間の問題で、ひょっとすると明日にも分裂するかもしれない。未来も案の定嘉田と小沢の成田離婚は決定的で、亀井はサッサと見切りをつけて出て行った。野党の体たらくに自民はニンマリ。勝って兜の緒を締めよ、と喜びを隠さない。野党敗北の最大要因は、国家の大道を考えず各論の自説しか主張せず、選挙に勝つことだけしか頭にない小物政治家しかいないことだ。これほど全ての政治家が小粒に見える時代はなかったのではないだろうか。政治は個人では動かせない。チームワークが必要だ。チームワークを組めない政治家に明日はない。

0 コメント

日本郵政の自爆営業

中東の自爆テロは有名だが、日本にも自爆○○というものがあることをテレビニュースで初めて知った。それは自爆営業。営業ノルマを達成出来ない営業マンが未達分を自ら購入し穴埋めする行為を自爆営業というらしい。郵便局のお年玉付年賀ハガキは約35億枚11月1日から販売されたが、販売直後から定価の50円より安い価格でチケット下取り店に大量に並ぶ。官製ハガキは全国一律50円と思っていたがそうではない。不思議な光景だ。そのカラクリはこうだ。日本郵政が全社員に年賀ハガキ販売のノルマを与え、そして各人の販売実績で勤務成績を評価する。ノルマ達成には無言の圧力がかかるので、売れない分は泣く泣く自腹で購入し下取り店で換金する。かくして定価より安いハガキが生まれ、年末になると更に安くなるという。ニュースでは、日本郵政の責任者と思しき者が、ニターッと薄笑いを浮かべながら「強制はしていないんですがね~」と答えていた。日本郵政は国営だと仕事をしないし、民営化すると民間の悪い所しか真似をしない。煮ても焼いても食えない会社だ。経営トップの抜本改革が早急に必要だ。

0 コメント

セシウムの可視化

物質・材料研究機構が除染に極めて有効な方法を開発した。原発事故がバラ撒いた放射性物質を効率よく除染するにはセシウムの可視化が必須といえる。今までに宇宙航空研究開発機構が半導体コンプトンカメラという放射線測定器でセシウムの可視化に成功している。これによりホットスポットを特定できるようになったが、特殊な機器で高価なのが欠点だ。一方物質・材料研究機構が開発したセシウム可視化は極めて簡単で廉価で精度も高い。その方法はこうだ。セシウムを含む土壌に蛍光プローブを溶かしたアルコールを噴霧し、そこへ紫外線を照射するとセシウムに汚染された箇所だけが緑色の蛍光を発する。その蛍光によりセシウムの位置をミリ単位でしかも目視で確認出来るので、汚染された箇所のみを選択的に除去出来るようになる。ちなみに蛍光プローブとはポリエチレングリコールの両端にニトロベンゼンと蛍光部位であるフェノール誘導体が付いたもので、合成も易しそうだしコストも安く出来そうだ。科学技術の発展が人類を幸福に導くことは間違いないし、日本経済発展の起爆剤になる可能性もある。安倍新内閣には更なる科学技術進展のための助成を期待したい。

0 コメント

懲りない民主党

元々主義主張がバラバラな者が集まっただけの選挙互助会であった民主党が、自然の摂理に従い反消費増税派と反TPP派が離脱して一見スッキリと纏まるかのように見えたが、そうは問屋が卸さなかった。第一に未だに党綱領もなく何を拠り所に何を目指すのか曖昧のままだ。党代表が辞任したのに後釜を決めることさえ出来ない。総選挙大惨敗の反省がまず先だと言うが、その理由を知らないのは民主議員だけで国民は誰でも知っている。新代表は現執行部以外から選出すべきと言う声がある。現内閣でさえ人材不足で儘ならなかったのにその人材も外すと言う。挙句の果ては海江田と蓮舫が立候補するという。立つべき岡田、前原はだんまりを決め込んだ。海江田は原発事故当時の経産相で、事後の対応のまずさにウンザリさせられたし、代表選では主張が二転三転し、しゃべりも下手でやる事なす事意味不明。蓮舫は役に立たない事業仕分けとか議事堂内の記念写真撮影とか、パフォーマンスしか出来ない猿回しの猿。両名とも、自分がなく他人からなすが儘に操られる点が共通している。最早民主に望むものは何もない。来年の参院選での派手な惨敗は間違いない。不幸にも昔の自民政治が盤石なものになりそうだ。

0 コメント

2015年9月3日に向けて

マヤの世界終末の日である21日が何事もなく過ぎた途端に、またまた新説が現れた。実は2012年12月21日ではなく、2015年9月3日だという。根拠は現在のグレゴリオ暦とマヤ長期暦との換算係数の間違い。換算係数にうるう年が考慮されていなかったので、修正すると1250日長くなるという。これだけならば、またかと思うだけだがそうでもなさそうだ。エジプトでは、アスワンハイダム建設時の調査でイシス神殿の壁に1465体の神々が描かれていることがわかった。ところがイシス神殿は西暦550年に閉鎖され「この神殿が閉鎖されると毎年秋分の日に一体ずつ神々の加護が失われ、すべての神々が去った年の秋分の日に世界が水没する」という伝説が残っているという。数えると2015年9月に世界が水没することになる。この奇妙な一致は少し気味が悪い。世の中状況が悪い時は必ず終末説が横行するものだ。だが終末に怯えていても意味がない。世の中が良くなるのは2015年だと思うようにした。全人類は、世界同時不況からの脱出、アラブの春、アフリカの夜明け、人種差別撤廃、南北左右の融和、宗教対立の緩和等々の解決に向けて歩むしかあるまい。何もしないとお天道様に笑われることになる。

0 コメント

日本銀行の目標と責任

日本のオーナー経営ではない一流大企業で、目標も計画も立てず結果の責任も取らない社長はいない。ところが驚くことに只一つ存在する民間会社がある。それがジャスダックに上場されている日本銀行だ。日銀の独立性は1998年に、日本の経済政策立案への市場の信頼を守る上で不可欠なものとして与えられた。それ以来日銀は独立性を盾に目標の有無を公表せずデフレの責任も取ることなくやってきた。ところが政治家の圧力に屈し、とうとう物価目標2%を設定することになった。政府の言うことを聞かなければクビに出来る人事権まで設定しようと政治家の鼻息は荒い。しかし目標がないのは怠慢で、クビ切人事権は行き過ぎだ。本来中央銀行の独立性とは、政策目標の独立性ではなく、政策手段の独立性にある。政策目標は政府が決め、中央銀行が政策手段を駆使してあたり、結果の責任は中央銀行が取るべきものだ。この基本関係を明確にするためには日銀法の改正が必要となる。しかし決して政府の言いなりになるだけの日銀に改正してはならない。日銀法改正は市場の信認性が最優先されるべきものだ。

0 コメント

パク新大統領と安倍新首相

韓国では初の女性大統領か政権交代かの激しい選挙戦が行われた結果、与党セヌリ党のパク・クネ女史が当選した。新大統領は竹島問題で揉めている日本に対し「正しい歴史認識が土台になる」との考えを強調したとのこと。何とも意味深な言葉だ。言葉づらを捉えると、日本人は「ようやく韓国も誤りに気付き日本から見た歴史認識を少しは認めるようになるのか」と感じ、韓国人は「日本の非道により韓国が被った歴史を今まで以上に更に強く主張出来るのだ」と思っているのかもしれない。一方日本は右翼系と言われる安倍内閣が誕生する。両国がそれぞれ主張してきた事にはそれなりの言い分はあるはずだ。しかし双方が一方的にいきり立ち鞘当てしても問題は深まるばかり。国の歴史認識と言うものは、ちょっとやそこらでは変わらないものだ。韓国のパク、日本の安倍と同時に両国トップが代わった今こそ、歴史認識をリセット出来るチャンスでもある。パクも安倍も仕事始めとして「真に正しい歴史認識が土台になる」という言葉を噛み締めるべきだと思う。

0 コメント

マヤ暦の終わりと始まり

マヤの遺跡に刻まれた暦が2012年12月21日で終わる。マヤの人類滅亡説はノストラダムスとともに有名だ。米国ではNASAが、惑星が地球に衝突して地球は滅びるというウワサがあるが、そのような心配は全く無いという説明をYouTubeで行った。中国では、地球が暗闇に包まれるなどの終末論が全国各地に拡大しロウソクを買い求める人が殺到するなど社会問題となっているとか。そして中国共産党政権を転覆させようとした罪で、終末論を唱える宗教団体が拘束された。一方マヤのある中南米では、世界の終わりを商機と捉え観光客誘致に力を入れている。新時代の初日を祝う式典も計画されているとのこと。しかしマヤの子孫である先住民は未だにスペイン支配の名残から抜け出せず貧困に苦しんでいる。彼らにとって聖なる日であるのに何の恩恵もないと嘆いているらしい。古代マヤ人は暦を作った時に、この21日をどのように思い描いていたのだろうか。暦の終わりから初めを振り返ることが、新たな時代への前向きな気持ちを産み出すような気がする。

0 コメント

占い師か天気予報士か

毎朝NHKBS1のワールドWaveモーニングを見て世界の今を知ることが日課になっている。ニュースの最後に「世界の天気」がある。いつの間にかなくなってしまったが、以前はCGや動く天気図を使い非常に分かり易く世界の天気の移り変わりを説明していた。ただ唯一の欠点はミスキャストとしか思えない天気予報士がトチリながら説明するのでイライラさせられたことだ。ところが、予報士が替わりしゃべりは上手くなったものの動く天気図がなくなり、各都市を固定した昔の天気予報になってしまった。天気図は対象地域を狭く限定してしまうと、単に晴れ、雨という占い擬きになってしまう。ヨーロッパ全体とかアジア全体で時間の流れも入れた天気図は、予報士が何を言わなくても誰でもこの先の天気を予測することが出来る優れものだ。日本の天気予報も対象地域を広げ全体の流れを説明した方が良い。空を見上げて天気を予報するのは占い師だが、森を見て予報を出すのが真の天気予報士だと言える。天気予報士は「木を見て森を見ず」を箴言とすべし。

0 コメント

星空あれこれ

ブログを日記のように毎日書いていると、今まで気付かなかった自分を発見することがある。自分が星に興味を持っていたことが分かったのもその一つだ。「ふたご座流星群」から「酔っぱらいの死に損ない」を思い出し、ついでに「暮らしの哲学:ロジェ=ポル・ドロワ:ソニーマガジンズ」も思い出した。この本は、普段の何気ない行動でもちょっとしたきっかけで新しい発見を生み、目から鱗が落ちることを遊びながら経験させて、「わかりきったこと」がそうではないことを気付かさせてくれる。気楽にできる101の方法の1つ「寝転んで星空を眺める」はこうだ。広い野原のような所で仰向けに寝そべって力を抜いてぼうっと星空を見る。最初は抗しがたい力で体が地面に押し付けられているようになる。暫らくすると体が空に墜ちて行くように感じる。1時間ほどすると突然すべてがひっくり返り、自分の足は空にあり頭上には地球の地面が見えるようになり体が漂い始める。実際に試してみた。確かに数分後体が空に墜ちて行くのではないかという感覚を覚えた。残念ながら1時間も横になっていては眠ってしまうので、天地逆転の経験はしたことがない。しかし空に墜ちるという感覚の経験だけでも驚きで新鮮でインパクトがあり、哲学的な発見があったように思った。常識や建前ばかりの毎日に疲れている人には最適な哲学入門書といえる。

0 コメント

酔っぱらいの死に損ない

人生65年も生きていると何度かは死に損なった経験は誰しもあるだろう。自分は大学院2年生の時に経験した。研究室有志で山中湖1泊のスケート旅行に行った時の事。宿泊先は研究室助手O氏のママの森見晴台近くの別荘。O氏は実家が池袋の大地主で裕福だったが研究一筋の立派な人物であった。大学院の時に兄が嫁さんを貰い家に住むことになり、結果として押し出されたかたちでO氏の家に下宿させてもらうことになった。公私ともどもお世話になってお礼の言いようもない。旅行の当日、夜は別荘で宴会となり、気持ちよく酔ってしまった。酔いを覚ますため、冷たい外気に触れようと外へ出た。冬の夜空は綺麗だ。星が瞬いている。綺麗な星空を見上げているうちに首が痛くなった。寝ながら見る方が楽だろうと思い横になった。そこが道路だった。星が綺麗だ、と思いつつ酔った勢いで寝てしまったらしい。寝てしまった所は、ママの森見晴台の急カーブ。何時まで経っても帰ってこない自分を案じてO氏が探しに来た。起こされて道路の横に移された瞬間に猛スピードの車が通過した。二人とも一瞬青ざめた。今日の日経によると「酔って寝てたら逮捕も」の記事。泥酔して道路に寝て死んだ人が、この3年間で14人いると言う。酒飲みの習性は変わらないようだ。

0 コメント

民主幹部の生き様

3年前民主へと政権交代したが、天下を取った積りであった鳩山、小沢、菅らのその後の生き様が興味深い。「最低でも県外へ」と言って沖縄問題を混乱に貶めた鳩山が目出度く引退した。もう政治家として振り向く人はいない。あとはうまくいったとしても、地で政界漫談をするテレビタレントの道程度しか残されていないだろう。それが一番お似合いだ。小沢は民主と袂を分かち、反消費増税と脱原発と嘉田お面で一発逆転の衆院選を目論んだが、不発に終わり陸山会裁判の収束と同時に政治生命の終わりを迎えようとしている。最早立ち直るチャンスはない。風を読み違え続けた人生と言えそうだ。菅は大震災を人災に変え、かつ復旧復興を妨げた張本人だ。大震災当時の首相が菅でさえなかったならば、放射能汚染をもっと低く復旧もスムースに行われていたに違いない。その張本人の菅が衆院選で脱原発を訴えている。自分が当事者として経験し原発は恐ろしいと思ったからだと言う。しかしこの論理は間違っている。原発被害を大きくさせたのは菅自身なのだから、主張すべきは脱原発ではなく、災害発生時の管理能力をいかに向上させるかを主張すべきだ。菅のやるべき事は言い訳ではなく反省と、その反省に基づく対策の立案だ。ひょっとすると頭を12針も縫った自損事故は天罰かもしれない。投票者が菅の論理のすり替えを見抜けるのか、東京18区の見識が試されている。

0 コメント

インターナショナルな忘年会

大学の化学科同期からお誘いがあり有志による忘年会に久々に参加した。参加者は17名で全員65歳以上。7、8年ぶりの再会で中には卒業以来初めて会った人もいた。始めのうち半分くらいは顔を見ても誰だか分からなかった。話をしているうちに昔のことが甦ってきた。皆総じてうまく年を取っている。フランスのワイン会社、インド系IT会社、ドイツ系化学会社、医療機器開発会社、貿易会社、老舗菓子会社の社長や元社長とか、アメリカ系会社の元事業部長とか未だに国際シニア水泳で活躍している人とか多士済々のメンバーであった。語学が得意な大学であったためか、インターナショナルで活躍している人が多かった。在学時代のエピソードや会社に入ってからこの仲間に助けられた話や欠席者の近況報告やゴルフ話などで盛り上がった。65歳と言えば普通は孫や健康のことが話題になるものだが、不思議なことにこれらの話は一切出なかった。最近の日本人は内向き志向が強く消極的な傾向にある。もっとインターナショナルで外向きな生活を目指せば日本の明日は明るくなるに違いないと感じた忘年会であった。

0 コメント

見えなかった流れ星

今日の関東地方は快晴で夜は新月、まさにふたご座流星群を見る格好の舞台が揃った。オリオン座の左にあるふたご座を中心に放射状に流れ星が飛び交うとのこと。しかも1時間に数十個もだ。これは見ない手はないと思い、キルティングを着込んで冬の寒空の下のベランダに出て空を見上げた。30分ほど我慢強く上を見ていたが、流れ星は見えず首も痛くなり見るのを諦めた。さればインターネットでとウエザーニュースの実況中継画面を見てみたが、流れ星は確認出来なかった。ウエザーニュースへの流星報告数は5万件あり、北海道の北部と秋田以外は良く見えたらしい。我が家のベランダでは見えなかった理由は、周りが明るすぎたためだろうと思う。明るい街灯は防犯には役に立っているが、流れ星を見るには邪魔をする。世の中のものは、何でも裏表一長一短あるものだとつくづく思う。

0 コメント

街頭募金あれこれ

難病の小児支援を装い街頭募金を騙し取っていた詐欺グループが大阪で検挙された。刑法には詳しくないが、詐欺は10年以下の懲役で犯罪によって得たものは没収らしい。普通はそれでチャラになるが、しかし詐欺は詐欺でもこのケースは特別だ。切迫した手術を行うための費用を騙し取ることは小児の命を奪い取ることになるし、そればかりではなく、この事件をきっかけに今まで募金をしようとしていた人が本当の募金活動に対し不信感を持ち募金しなくなる恐れがある。二重の罪があると言える。かつて自分に日本ユニセフからの募金要望郵便が度々あり、どうすべきかと迷っていた時に「こんな募金箱に寄付してはいけない:筑波君枝:青春出版社」を読んだことがある。この本によると、2002年度の寄付額は日本6千億円に対し米国26兆5千億円。米国が日本より約45倍も多い理由は、宗教、税制、国の成り立ちと言っている。この中で特に大切なのが、国の成り立ちだ。米国の成り立ちは、国家が出来る前に住民の自治が確立し、一人ひとりが自分の行動に責任を持つことで成立した。一方日本は、まず国があり一人ひとりが国という枠の中で生まれ育ってきたので国民皆保険の下全てを行政に期待している。これでは募金も集まらない訳だ。自立する個人になれるよう努力することこそ明日の日本を創り出すことになると、少し思った。

0 コメント

免許の更新

56歳間近になって取得した自動車の免許の更新に行ってきた。この5年間なんとか事故も違反もせずにゴールドを維持出来た。次の更新は平成30年なので、今回が最後の更新になるかもしれない。更新された新しい免許証を貰って、ほっとしたと同時に免許の更新には一体何の意味があるのだろうと疑問が湧いてきた。免許センターには平日にも関わらず千人以上の人が何十分も列に並び視力検査を受け安全講習もある。免許センターへの往復も入れると半日以上かかることになる。時間もかかるしお金もかかる。更新された免許証は更新前と何も変わらない。安全講習も通り一遍にサラッと説明するだけで安全の足しにはならない。要するに免許更新をする者にとって、更新によって得るものもないし失うものもなく、何も変わらないのだ。何も変わらないのに非常に多くの人が半日浪費するのだから、公的制度の無駄の典型と言える。こう言うと、必ず顔写真の更新が必要だと異議を唱える者がいる。しかし写真の顔は実物とそっくりなものは稀だ。写真と実物を較べながら、本人かを疑うことは良くあることだ。免許の写真はほぼ似ていれば良い。従って1度撮れば数十年は使える。認知症とか身体面での運転操作能力については病院が定期的に判定し不適格者を警察に届けるような制度に変えれば良い。現状の更新制度は直ちに廃止した方が良いと思う。

0 コメント

ミサイルの威力

北朝鮮の長距離弾道ミサイルの発射準備がもたついている。有ろうことか、藤村官房長官が「さっさと打ち上げてくれるといいんですがね」と大失言。官房長官といえば首相に次ぐナンバー2で、他の大臣よりその職責は数倍重い立場にある。ことの重大さは計り知れない。第一に当選スレスレであった自身の選挙の落選が確定的になったこと。第二に民主への信頼を決定的に低下させ議員数半減を更に加速させたこと。第三に野党にとって格好の攻撃材料になったため、野党の政策説明時間が大幅に短縮されてしまい、国民が詳細な政策内容を聞く機会を失ってしまったこと。藤村本人にとって、失言の痛手の大きさは一二三の順で感じているに違いない。ところが国民にとっては、三が最も重要だ。選挙期間中に各政党の政策説明を国民に伝わらなくした行為は官房長官として落第。議員生活もあと1週間で幕を閉じることになるだろうが、最後までキチッとやるしかない。それにしても、北朝鮮のミサイルは撃っても撃てなくても犠牲が出るほど威力があることを認識した。

0 コメント

裁判官の仕分け方

近年の裁判は意外に感じる判決が多く、裁判官の頭の中は正常なのだろうかと疑問に思うことがある。衆院選と同時に最高裁判所裁判官の国民投票が行われる。「憲法の番人」として適切かどうか、国民が直接チェック出来る唯一の機会だ。今までは何も気にせず×印をつけずに投票していたが、今回は初めて各裁判官の判決実績を確認することにした。明石市の歩道橋事故で警察署幹部を有罪にした裁判官。結果論で言えば警察に責任はある。しかし関東では起こり得ない事件だ。元凶は関西人の気質にあるのだろうから無罪にすべきだ。サトウの切り餅を特許侵害と判定した裁判官。切り方次第で目的も効果も変わる。単に餅に切れ目を入れると言う概念で裁くのは間違っている。インターネットの他人への中傷を報道と同一基準と判断した裁判官。インターネットは自らの意思で見に行かなければならないが、報道は自分の意思とは無関係に押し寄せてくる。インターネットと報道は全く異なるものだ。佐藤元福島県知事を汚職で有罪とした裁判官。論理性がなく有罪にする根拠がないのに有罪にした。元県知事が福島原発に反対したため過激な原発推進派が汚職事件をねつ造したのが真相らしく、裁判官としての追及が甘くかつ論理性もない。かくして10人中4人に×印をつけることにした。しかし、過去21回あった国民投票で罷免された裁判官はいない。裁判官も人の子だ。常に正しいとは限らない。裁判官を厳格に審査する方法の見直しが必要だと思う。

0 コメント

より良い地震情報とは

昨日は東日本大震災の再来を思い起こさせるような大きな地震があった。最初はやや穏やかではあったが、段々揺れが大きくなりとうとうまた来たのかと思うほど大きくなり、同時に万一を考え色々なことが頭の中を駆け巡った。しかし観念したと同時に揺れも収まり取りあえずテレビをつけた。緊急事態のときはNHKが一番信頼がおけるというスリ込みがある。NHKをつけた。以前と較べ語調は厳しく「命を最優先してください」と呼びかけ、字幕も「避難!津波」と命令調で緊急性を強調していた。少しは進歩したと思ったがその後がいけなかった。相変わらず港の画像を流すだけで、呼びかけは長~い間同じ文句を繰り返すだけ。大震災の時に知りたい情報は津波だけではない。特に避難が必要な人にとって最も重要なのは道路の通行可否と混雑状況、鉄道の運行状況、損壊状況等々いろいろある。そのような役に立つ情報を提供してこそマスコミと言える。最近街角にはあちこちに防犯ビデオが設置されている。緊急時にはこれらの情報を活用出来るシステムを開発すべきだと思う。アナウンサーが虚しい言葉を繰り返すよりも、たとえ解像度が低くても生の情報を流すことが避難者を救うことになるはずだ。百聞は一見に如かず、を大切にするべきだと思う。

0 コメント

海外から見た衆院選

日経の「大磯小磯」に、衆院選で本来各党が争うべき日本経済のかじ取りについて、海外からの観点で要領よく書かれている。第一に日本の財政は先進国中最悪なので今回の消費税引き上げだけでは、いずれ金利の暴騰やインフレの恐れがある。消費税の更なる引き上げや社会保障費のカットについて早急な議論が必要。第二に日本経済は今まで国際経済と結びつきを強め発展してきた。今後は成長著しいアジア地域との連携が必須であり、TPPには日本が率先して加入しこれをテコに発展を目指すべき。第三に世界で最も高齢化の進んでいる日本では人口変化への対応が重要で、現在のような年金、医療、介護などの社会保障システムの維持は困難になる。外国人労働力の受け入れや社会保障給付の抑制が必要。しかし現実の衆院選では、このようなことを主張する党は皆無だ。消費税は未だに賛否で揉めており、TPPは参加可否の争点から抜け出せない。老齢化問題は少子化バラマキ対策にしか手が付いていない。海外から見れば1周遅れの論争になっている。日本人は内向きだ。特に政治家は選挙民の顔しか見ないし見えない。国全体のことに考えが及ばないのも当然だ。議員の質を上げるには、お遊びではない海外研修と国会内で「海外から見た日本」についての研修発表会を義務付けることが必要かもしれない。

0 コメント

シンガポール風カレー

久し振りに無印良品の店に入ってみた。相変わらずセンスの良い家具や日用品を売っている。最近はアルパカのセーターが人気のようだ。店の奥に進むと食品売り場もある。レトルトの棚にはカレーだけでも20種類くらいあり豊富な品揃えだ。その中の一つに目が留まった。それがシンガポール風スープカレー。シンガポールの字だけがやけに大きく見えた。いい物を見つけたと思った。即購入して昨日の夕食となった。10月に長男がシンガポールに赴任したので「シンガポール」の字には特に親しみを覚えるし敏感になっている。だがシンガポール風カレーなんて聞いたことがない。長男はいつも食べているのだろうかと思いその味に興味をもった。若干ココナッツミルク入りだが辛くて美味しかった。そういえば、隣国のマレーシア料理は、品数は豊富だがほとんどが辛くて、どれを食べても同じような味に感じたことを思い出した。長男は今は単身赴任だが、家族を引き取った時幼い子供たちは食べることが出来るだろうかと少し不安になった。シンガポール人は子供に何を食べさせているのだろうか。日本食が世界共通の食事ではないことを再認識させられたカレーであった。

0 コメント

前総務相の不作為

日経朝刊に腹立たしい記事が載っていた。総務省が福島原発事故の避難者向けに避難先の住所を証明出来る仕組みをやっと導入することになった。原発事故の賠償を受けられなくなるとの不安から住民票を移さない避難者が10万人いる。しかし現住所を証明出来ないため、自動車や携帯の購入が出来ず生活に支障をきたしていた。事故から1年9か月も経ち、まさに総務省の不作為だ。腹立ちまぎれに当時誰が総務相だったのかを調べてみた。2011年9月から2012年10月まで総務相を務めたのは川端だ。川端の政治資金流用のキャバクラ通いは有名で文科相時代もキャバクラ通いで問題になった。東レ労働組合出身なのでUAゼンセン同盟の後ろ盾がある。自分もかつてはゼンセン同盟系の会社にいた。昔は労組の力が強く選挙が近づくと組合員全員がビラ配りをさせられた。今は労組の力も衰え選挙活動の強制はないようだが、川端らは依然労組の上に乗っかっている存在だ。選挙で戦うには地盤、看板、鞄の3つが必需品と言われている。地盤としての労組の存在意義は分からなくはないが、組合員は自分たちの要求さえ通れば良いという考えで、組織の推す立候補者に1票を投じてはいけない。人格的にも問題が有り、人情の機微も分からない人物に投票すること自体が、日本を壊すことに加担していると認識すべきだろうと思う。

0 コメント

衆院議席を半減に

今日第46回衆院選が公示され、480議席に対し約1500人が立候補するらしい。テレビでは各党首代表の第一声を放映している。昔は自民が保守系で社会共産が革新系だったが、今は自民維新が革新系、民主が中道、未来公明共産が保守系となり構図が様変わりした。しかし、相変わらず変わらないのが立候補者の選挙演説だ。国会にいる時は殆んど発言もせず仕事もせずで、ひたすら幹部の指示に従っているだけの頭数合わせの議員たちが、選挙演説になるとうって変わって情熱的に「私は日本をこう変えたい」とのたまう始末。国民は議員以上に国の行く末を案じているのに、中には恥じらいもなく「国民の皆さん私と一緒に頑張りましょう」とほざく者さえいる。選挙を含めた議員活動のエネルギーを100とすると、80は選挙に15を地元陳情者の口利きに使い、残りの5を国会活動に充てていると推測される。5という数字は、議員個人に実力がないことの、または国会には480人分の仕事そのものがないことの裏付けだろう。衆院は半分の240人程度で良い。これで量から質へと変わるはずだ。

0 コメント

道具もルールも変わるもの

ゴルフのルールが変わりそうだ。ゴルフのルールを決めるロイヤル・アンド・エンシェント・クラブと米国ゴルフ協会が長尺パターの使用法制限を提案した。長尺パターの禁止ではなく、グリップエンドを胸などの体に固定してストロークする方法の禁止だ。最近はメジャー大会でも長尺パターを使って優勝する選手が増えてきた。長尺は見栄えは悪いが、イップスや腰痛に悩む選手にとっては魔法の杖となるらしい。提案者は「ゴルフ600年の歴史を通じてゴルフの本質は、両手でクラブ全体の動きをコントロールすることにあり、固定ストロークは伝統のパター手法を失わせてしまう恐れがあるから」と主張している。しかしゴルフの歴史は伝統を守り続けてきたようには思えない。ゴルフボールは木球から始まりフェザーボール、ゴム芯巻きボールそして今日のソリッドボールと進化してきた。ヘッドにしても木から鉄、ステンレス、チタン、カーボンと変遷した。シャフトも木から金属、カーボンに変わってきた。昔のゴルフの姿はもう今はない。時代とともに道具もルールも変わっていくのが自然だ。ことさら長尺パターを悪者にしなくても、見栄えの悪さで淘汰されていくと思うのだが。

0 コメント

季節外れの花

まるで季節外れの花が咲いたようだ。ロンドン五輪では金メダル獲得ゼロに終わった柔道男子が、グランドスラム東京大会で4つの金メダルを獲得した。五輪監督だった篠原は寡黙、新監督になった井上は饒舌に解説をしていた。果たしてその勝因は何だったのだろうか。日本の快進撃は一見監督交代によるように見える。しかし井上は今は単に居るだけの存在だ。今までの篠原の努力が季節外れに咲いたと見るべきだろう。監督の気質で選手の育つ速度が異なるように感じる。寡黙な監督は遅く、饒舌な監督は早い。しかし監督にとって大切なのは寡黙や饒舌などではなく、自らの経験からくる人生哲学だと思う。そう考えると井上の監督業は時期早々のような気がする。格闘家という寄り道をした吉田こそが最適の新監督であったと思うが、井上には頑張って経験を積んでもらうしかない。

0 コメント

冬の過ごし方

早いもので今日から師走だ。天気図は冬の定番である西高東低になり、関東の北部では初雪が降った。暑かった夏は居座り、色彩豊かで快適な秋は駆け足で過ぎ去り、この冬は一体何を土産に訪れるのだろうかと思う。1年が過ぎ去る時間が極めて短くなったとつくづく感じる今日この頃だ。話は変わるがサッカーJ1リーグも西高東低の気配だ。最終節を迎え、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸、ガンバ大阪、アルビレックス新潟がJ1残留争いに臨んだが、新潟が大逆転でJ1残留を決め、西側の神戸とガンバ大阪がJ2降格となった。1位は断トツの広島だが、それに続いて仙台、浦和、横浜と東側が占めている。まさに西高東低と言える。寒く厳しい冬がいつまでも続く訳がない。ヴィッセル神戸とガンバ大阪には、冬の間にこそ厳しい練習で力を蓄え、1年後のJ1復帰を願いたい。冬の過ごし方次第で開花の状況が変わることは世の常だ。

0 コメント