この詩は自分が今から半世紀以上前の中学時代に「中学3年コース:学習研究社」に投稿し入選してこの本に載った詩です。
大好きだった親戚の叔父さんが来た日、当時は珍しかったテレビを皆が見ている中で、夢中になって書いた詩です。
後日、自分が大人になってから、叔父さんはその時の自分の集中力を絶賛してくれました。
兄からは「つんぼ」とよく言われました。普段はつんぼではありません。集中すると周りの声が聞こえなくなるからです。この日は本当に暑い夏休みの1日であったことを今でも思い出します。
題「夏の日」
きょうは暑い
ぼくは日かげで涼んでいる
セミが鳴き出した
ミンミン鳴いている
ここは暑い
きょうは暑い
ぼくは寝ている
・・・ぼくは今、泳いでいる
なにも暑くない
「あ、とびこんだ」
目がさめた
また暑くなる
今は暑い
ぼくは水を飲んでいる
とても冷たい
胸がすっとする
もういっぱい
胸がすっとする
また暑くなる
きょうは暑い
今、ぼくは詩を書いている
セミがなきだした
ミンミン鳴いている
ここは暑い
今の自分には、まだまだ作れそうもない。残念。努力はします。
2013年3月の地域新聞に、俳句が好きな人のエッセイが載っていた。「今は俳句から遠ざかってしまったが、かつての先生から再び俳句のお誘いとも受け取れる小説を紹介された」という内容だった。その小説「俳風三麗花:三田完」に興味を持ち早速読んでみた。俳句の世界とはこうゆうものなのか、という感覚が伝わってきた。解説の高橋睦郎氏によると、この小説の設定は源氏物語に似ているとのこと。自分には良く理解は出来ないが、俳句も面白そうな世界であることを感じた。早速「俳句歳時記:角川ソフィア文庫」を買って、季語を眺めている。そのうち俳句か、または季語を題材にしたミニ小説でも書いてみたいと思っている。
4月のこと
茶道を習っていますが、先生が茶杓に春の季語を名付けなさい、とのことでした。
先生は心優しく季語を書いた紙を見せてくれましたが、それを見ず私は、竹の茶杓を見ながら
春の季語なら「竹の秋」でございます、と答えました。何故なら俳句歳時記の春を読んでいたからです。これをきっかけに俳句を嗜みたいと思いました。
もうすぐ夏です。
「汗したう衣さわやか白がすり」
暑くても苦しくても爽やかに生きたいと思います。