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31日 3月 2024
現代ビジネスの記事を元に政界ドタバタ劇場を憶測してみた。ポスト岸田を窺う茂木幹事長が「処分対象に岸田と二階を含めるべき」と毎日新聞にリークした。激怒した岸田は、二階が外れれば自分も外れることになると考え、二階を処分対象から外す工作を思いついた。岸田は、二階の三男を継がせ、長男は参院にすることを条件に二階が引退することと、三男と競合することになる世耕に裏金の責任を負わせることを約束し、二階を不出馬に追い込んだ。これで岸田自身の処分は免れた。岸田の本心は安倍派の一掃だ。しかし、党内の反発が大きい。そこで、岸田は処分対象を「5人衆と事務総長経験者」から「キックバックの扱いを協議した4人」に変更した。勿論、安倍派のボス森元総理には事前に、森のお気に入りの萩生田を外し、塩谷、世耕、下村、西村を処分することの了解を得た。しかし、党内からは「二階が不出馬なのに、岸田は不問で良いのか」という声が挙っている。斯くして、日本の政治家はコップの中の争いばかりで、日本の社会をより良くする仕事は全くしていない。鉄槌を下すべき時期が来ている。
30日 3月 2024
自民党の裏金事件が泥沼化している。裏金が何に使われたのか?誰が裏金配りを再開したのか?全く解明されていない。だが、それとは無関係に自民内の処分検討は進んでいる。罪状も不明なまま罰だけが決まる異様な世界だ。政治倫理審査会では、5人衆と下村は「知らぬ存ぜぬ」と言い通したが、世耕のウソがバレてしまった。安倍は裏金配りを止めようと言い出したものの、後の会合で続けることに戻したようだ。とうとう事の経緯を熟知している張本人の森を政倫審には引き出せなかった。次期不出馬を表明した二階を懲罰対象から外してしまった。塩谷と世耕に離党勧告、下村と西村に党員資格停止を検討しているようだが、どう決まるか分からない。彼等は相当反発しているようだが、選挙に通ればミソギは済んだとしてシャーシャーとした顔で現れるはずだ。処分が処分になっていない。今や時期選挙では与野党が逆転するかもしれないとの調査もある。それ程の影響が有るのであれば、この4人には除名処分が適切だ。もし、自民内規に議員辞職が有れば、検討すべき項目になるはずだ。
29日 3月 2024
コロナの後遺症は病状だけではない。未だに抗ウイルス薬ラゲブリオが使われている。ラゲブリオは当時のデルタ株には効果が有ったものの、その後の変異株には有用性が認められていない。世界的には需要が激減したが、日本では未だに使われている。治療費は1回で約9万4000円もかかるのに、解熱剤程度の効果しかないという。国内では2年間で1600億円以上も売り上げているのだ。まさに税金の無駄遣いと言える。また、未だに使用されているのがアクリル板だ。アクリル板は早くから効果が疑問視されていた。結局、過去も今も本当に効果があるのかは誰もわからない状態なのだ。でも使われ続けている。要因は2つある。1つは、国が科学的根拠を明確に示さなかったこと。もう1つは、日本特有の同調圧力だ。使用を止めればクレームが来る。だから止める訳にはいかない。それがいつまでも続く。本来であれば科学者が検証を元に、前面に立って効果の有無を訴え、国が世論を誘導すべきものだ。一度決めると後戻りが出来ない。困った国民性だと思う。
28日 3月 2024
健康食品とは広く健康の保持増進に資するものとされているが、日本の健康食品には健康を阻害するものも含まれている。食品は、特定保健用食品(トクホ)、機能性表示食品、一般食品に区分される。トクホは臨床試験が必要で1件ずつ審査して国が許可するのに対し、機能性表示食品は企業が文献提示し届け出るだけで国の審査は無い。トクホは国が責任を持つが、機能性表示食品は民間任せという国の無責任体制になっている。そもそも、機能性表示食品は導入時から、安全性が危惧された。それが今回の紅麹で立証されてしまった。安倍元首相は米国の要求に屈し、国民の命よりも「米国の利益」を優先して規制緩和した。アベノミクスの成長戦略の一環として、国民の健康よりも経済重視の発想でこの制度を導入したのだ。この手軽さが企業に受け、機能性表示食品の届け出は約6800件とトクホの6倍を超え、5年間で3倍超となる6865億円まで急成長した。しかし、消費者庁実施の買い上げ調査は22年度で119品に過ぎない。確認が追いつかないのだ。被害の拡大を受け、自見英子消費者相は「機能性表示食品全6800品を緊急点検する」と言明したが、一体何を点検しようとしているのだろうか。点検で安全を確保出来る訳がない。
27日 3月 2024
春の高校野球の様子が何か変だと感じた。派手さが無くなったし、観客も減った。ホームランは少ないし、観客席の空席が目立つ。その違和感の原因を考えてみた。今大会から「飛ばないバット」になった。高校野球の規定を変えた理由は、投手の怪我防止、打高投低の傾向の調整、投手の負担軽減だと言う。今までの金属バットでは飛びすぎるのだという。でも、飛びすぎる金属バットを使っているのは日本の高校野球だけだ。国際試合では、木製か飛ばないバットを使うことになっている。ルールを国際試合に合わせることは重要だから、改正は妥当のように映る。だが、高野連は投手への負担という屁理屈で変更した。これがいつも感じる高野連への違和感だ。元々金属バットは経費節減から生まれた代物。木製に戻すのが本道と言える。高野連は何故本道に戻れないのだろうか。一方、観客が減ったのは、入場料の大幅値上げのためだ。かつてはタダだった外野指定席も500円の値上げで1000円になった。中央指定席が3900円、一塁、三塁指定席は3400円と8割も値上げしたのだ。値上げした高野連の狙いは何なのだろう。今流行りの賃上げを自分たちにも恩恵をということなのかもしれない。結局、高野連が高校野球の人気を殺いでいるとは言えそうだ。
26日 3月 2024
紅麹の健康被害で、昭和電工のトリプトファン事件を思い出した。トリプトファンは必須アミノ酸でサプリメントとして使われていた。昭和電工の遺伝子組み換えのトリプトファンは、米国で睡眠導入のための健康食品として爆発的に売れた。だが、健康被害で38人が死亡した。でも、昭和電工が安全性試験を怠っていた訳ではない。ラットでは問題はなかったのだ。当初、原因は不純物によるものと推定されたが、最終的には過剰摂取によるものと結論された。要するに、少量であれば身体に良いものであっても、サプリのように過剰に摂取すれば毒に変わるのだ。ラットでは問題が無くてもヒトでは問題となる典型例だ。ひょっとすると、紅麹もこの類いなのかもしれない。この逆の例がダイオキシンだ。一時猛毒だと騒がれて法律まで改正された。ところが、モルモットには猛毒だったが、ヒトにはそれ程の毒ではなかったのだ。動物実験で安全ならばOKという考え方は間違っている。でも、ヒト実験で毒性を確認する訳にはいかない。結局、センサーを張り巡らして、ソロリソロリと慎重に事を進めるしかない。紅麹の健康被害で、機能性健康食品を見直すことになったのは一歩前進だ。
25日 3月 2024
紅麹による健康被害が広がっている。死者2人、入院数百人、不調を訴える人数多という状況だ。小林製薬が自主回収を発表したのが3月22日で、小林製薬が最初の医師から報告を受けたのが1月15日。その間2ヶ月間も公表されなかった。小林社長は、事実確認や原因究明に時間を要したと弁明している。果たして、それが正しかったのだろうか。確かに事実確認や原因究明は重要だ。でも、最優先すべきは被害拡大防止のはずだ。即時公表・回収すべきであった。言い換えれば、事実確認や原因究明は身内の保身のためであり、被害拡大防止は消費者のためだ。小林製薬は自社都合を優先してしまって、更に窮地に立たされてしまったのだ。元々、紅麹には前科が有った。紅麹菌を由来とするサプリメントの摂取が原因と疑われる健康被害がヨーロッパで報告されて、内閣府・食品安全委員会が2014年に「健康被害が報告されているので危ないですよ」と注意喚起を行なっていたのだ。この情報を小林製薬が知らない訳がない。小林製薬は危ない綱渡りをしている最中に落下してしまったということかもしれない。
24日 3月 2024
中国のスパイ活動への警戒感から、米国を筆頭に各国でTikTok禁止が進んでいる。米下院では、180日以内に米国内での事業を売却しなければ、アプリの配信などを禁止する法案を超党派で可決した。中国政府がアメリカの世論を操作したり、フェイクニュースを広める目的でTikTokを利用したり、あるいは米国内の利用者のデータを悪用し、さまざまな情報分析やスパイ活動にも活用できてしまうという懸念があるからだ。米国ではTikTokに続き情報源となるBYDの電気自動車も規制の対象にしようとしている。今年になって、EUもカナダも英も、TikTokの公的機関での使用を禁止した。更に、台湾では、公的機関での使用のみならず、学校や公共の場所、重要インフラ施設、非公的機関などでの使用を規制すべく検討に入ったという。日本でも、政府端末で要機密情報を扱う場合には、TikTokを含むSNSの利用は禁止している。しかし、その理由は危機感からではない。西側諸国に右に倣えして形を整えただけか、若しくはTikTokを含むSNSを使いこなせないためだろう。決して、危機感有りきではない。危機に関して高市経済安全保障相と河野デジタル相の声が聞こえてこない。真面に仕事をする気があるのだろうか。
23日 3月 2024
3月20日は国際幸福デーだ。2023年の世界幸福度ランキングが、国連の関係機関から発表された。1位はフィンランドで。日本は51位だった。世界幸福度ランキングとは、各国のおよそ1000人に、生活評価(生活に関する幸福度の評価)を0~10までの11段階で行ってもらい、過去3年間の生活評価の平均をもとにランキングを決定するもの。つまり2023年の世界幸福度ランキングは、新型コロナウイルスのパンデミックや、ロシアのウクライナ侵攻、さらに世界各国のインフレなどによる生活の変化など、激動の3年間が対象となったランキングだ。世界幸福度ランキングは、総じて西欧が上位で、アジア、アフリカが低く評価に偏りがある。各国の1000人が評価するのだから、その国の国民性を反映しているのかもしれない。ロシアの侵攻を受けて悲惨なウクライナは137カ国中92位で、ガザを攻撃しているイスラエルは4位なのだから、順位そのものは全く当てにはならないとも言えそうだ。日本が上位を目指すには、政治が未来の明るいビジョンを示す必要がありそうだ。
22日 3月 2024
「情報ライブ・ミヤネ屋」のMCを務める宮根誠司が、番組を休んで韓国のドジャースvsパドレスの観戦に行った。「チケット当たっちゃので、すいません」と言っていたが、番組が当てたのか、本人が当てたのかは分からない。球場の前で「ものすごく寒いです。日本人が多い」と伝えていたが、これだけのために、わざわざ韓国まで行ったのかと思った。宮根は韓国MLBの取材は殆どしていない。自分は「宮根が自分で申し込み、当たってしまったので、局に願い込み、仕事にしてもらった」と憶測している。ところが、取材クルーが並ぶ路上で喫煙している宮根の姿がネットで拡散された。屋外で公的な道路、場所でタバコを吸ってはいけない地域だったのだ。今や宮根は日本テレビ業界を代表するMCだ。その日本代表が禁止されている場所で路上喫煙するとは、開いた口が塞がらない。そもそも、何故宮根は数多くの情報番組のMCをやっているのだろう。一説によると、ギャラが安く、コストパフォーマンスが良いからとのこと。安かろう悪かろうにも一理はあるが、海外で醜態を晒すことは愚の骨頂だ。所詮、安かろう悪かろうの類いと思えば致し方ないとは思うが、安かろう悪かろうにも程がある。

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