31日 12月 2019
今年の最後を締めくくるニュースが届いた。保釈中のカルロス・ゴーン日産自動車前会長がレバノンへ逃亡したとのこと。報道によると、妻キャロルが民兵組織を使い実行したようだ。クリスマスディナーのための音楽隊を装った一団がゴーン前会長の自宅に入り、楽器の保管ケースにゴーンを隠し、地方空港から出国したという。そう言えば、小菅刑務所から出所するときも、作業服に変装していた。本人は「面白かった」と回想しているから、寸劇まがいの脱出が相当好きなのだろう。弁護士は「寝耳に水」とは言っているが、弁護能力の限界に達し、知っていながら見ぬふりをしたのかもしれない。ゴーンがそれを見抜いた結果の逃亡とも考えることが出来る。ゴーンは自身が裁判で身の潔白を証明したいとの意志を示して保釈された上での逃亡だから「推定有罪」が確定したと言える。但し、海外メディアは日本の司法制度に否定的だ。欧米では容疑者に対し「推定無罪」の原則に基づき、長期勾留を避けるなどの対応が取られるのが一般的。日本の司法制度は欧米を参考にして見直すべき時が来ていると思う。
30日 12月 2019
2019年にもっとも輝いた有料メルマガを決める「まぐまぐ大賞」が発表された。とは言っても、自分は有料のメルマガなど読んだことがないので、皆目見当が付かないが、少し面白そうな気がした。期間限定でタダなので「まぐまぐ大賞」をクリックすると、何と、総合大賞、新人賞、メディア賞、部門別賞と体系化されている。更に、その下は順位だけでなく、沢山の部門に細分化されている。更に更に、部門の中は1位から5位までが発表されている。まぐまぐニュースのメールに書いてあった「肺がん」と「野菜」の話は、部門別賞の一部だった。肺がんには、小細胞肺がんと非小細胞肺がんの2つがある。小細胞肺がんは進行が早く、転移し易い。喫煙の多い地域と相関があるが、成書には記載されていないということが印象的だった。野菜は加熱した方が良い。生の野菜には腸内細菌にダメージを与える抗菌化合物が含まれているからだとハーバード大学の研究で分ったとのこと。人類は調理することを覚え文明が生まれたのだろうとも言っている。さすれば、フレッシュ野菜などもっての外。さて、明日の朝食時にサラダを前にしてカミサンをどのように説得すれば良いのだろうか。今夜は眠れそうもない。
29日 12月 2019
60代の男性教諭が、廃棄予定だった給食のパンと牛乳を自宅に持ち帰っていたことに対し堺市教育委員会は減給3ヶ月の懲戒処分を下し、教諭は依願退職したというニュース。教諭は夜間定時制の高校で給食指導を担当。廃棄はもったいないし、用務員の廃棄する手間も省けると思ったと、持ち帰った動機を話したとのこと。自分は何の問題もないし、懲戒処分は極めて行き過ぎだと思う。悲劇だ。テレビのコメンテイターはいい加減な意見を言う。余らないよう調整すべきだったとか、万一食中毒を起こせば給食担当者が処分されるからダメとか、校長に相談すべきだったとか、現場を知らないで想像だけで物を言う。定時制高校は欠席者がランダムに発生し易い。調整は不可能だ。パンや牛乳で食中毒を起こすはずがない。一般論に広げるべきではない。校長に相談しなかったら懲戒処分を受けても良いのか。自分はこう思う。積極的には、職員会議の議題に取り上げ、全学的な問題として皆で対策を練るべきだったろう。でも、消極的には、持ち帰りも有りだ。程度の差はあれ、この教諭は給食指導という職責を果たしていたと言える。廃棄について何の問題意識も無く機械的に廃棄する人間と、廃棄を問題だと認識する人間のどちらが好ましい人間像なのか、堺市教育委員会に聞いてみたいものだと思う。
28日 12月 2019
スタンフォード大学の研究チームが「老化は一定のペースで継続的に進行するのではない」と発表した。血中のタンパク質の測定によってヒトの健康状態を診断できることは広く知られている。この研究ではそれを一歩押し進め、血中のタンパク質レベルによって、ヒトの年齢を精緻に予測出来るという。更に、老化は徐々に連続的に進むものではなく、34歳の青年期、60歳の壮年期、78歳の老年期という3つのポイントで急激に進むという。血中のタンパク質の研究が更に進めば、老化をコントロール出来る治療法が開発されるかもしれない。日本人は米国人とは体格が違うので、急激に進む年齢は同じではないかもしれない。でも、ある年齢になると、ガクッと変わることはあるので、この研究成果は正しいように思う。自分の今までの人生の中でも、3つのポイントがあった。子どもの頃、自分は35歳で死ぬと思っていた。前世と信じる人物が35歳で切腹したからだ。長兄が52歳で次兄が53歳で肺がんで死んだ。遺伝学上自分は54歳で死ぬかもと思っていた。55歳で会社を辞めた時、70歳までは生きられるかもしれないと思っていた。35歳、54歳、70歳が自分の転換点だった。
27日 12月 2019
かんぽ生命の不祥事で、日本郵政のトップ人事が一新されることになった。日本郵政3社を牛耳っていたのは総務省出身の鈴木副社長だった。社長はお飾りだったことが分ってしまった。3社長と鈴木副社長は首になることになった。当然の成り行きだと思う。では、どうするのか。でも、なんだか変だ。問題は後任人事だ。大本の日本郵政の社長には増田元総務相が決まった。増田は旧建設省出身だが、総務相の後岩手県知事をやり、少子化問題にも取り組んできた。適任と言えるだろう。でも、日本郵便は専務執行役の衣川が、かんぽは副社長の千田が、社長に就くとになった。本来であれば、社長と並んで打ち首のはず。しかも、衣川も千田も旧郵政省出身だ。元々この問題は、旧郵政省出身の鈴木が官僚の辣腕を振るったことに発している。結果として元旧郵政省出身の尻拭いを元旧郵政省出身がすることになった。何という因縁だろう。問題は終息するのだろうか。このトラブルの要因は3つある。1つは、民主党が民営化を阻止し郵政省官僚を送り込んだこと。1つは、社長を替えれば容易に民営化されると考えたこと、もう1つは、民間出身の社長がボンクラだったこと。ただし、3つの底には官僚という大河が渦巻いている。
26日 12月 2019
安倍政権が経済活性化の起爆剤と位置付けているIR(カジノを含む統合型リゾート)事業関連で逮捕者が出た。しかも、逮捕されたのは、IR法案を強行採決した委員長であり、IR担当副大臣だった秋元代議士なのだから驚きだ。まさに利権法案と言える。中国のオンラインくじ販売企業500ドットコムは沖縄と北海道にカジノを計画して動いていたという。秋元は、500ドットコムから賄賂を受け取った容疑で逮捕された。前IR担当副大臣が逮捕されたにもかかわらず、菅官房長官は「IRを早急に進めたい」と公言したのだから、開いた口が塞がらない。何故なのだろう。菅はカジノの横浜誘致の黒幕。シンガポールのマリーナベイで有名なラスベガスサンズが進出してくるのが既定路線と言われている。そう考えると穿った見方も出来る。東京特捜部の前身は米CIAの出先機関。トランプとラスベガスサンズがCIAを通して東京特捜部に圧力をかける。東京特捜部が中国加担の秋元を逮捕。競争相手の中国が脱落しラスベガスサンズが喜ぶ。ラスベガスサンズはトランプに献金し再選に協力。トランプは安倍に感謝。でも日本にカジノが出来れば、世相は悪化する。元々、経済活性化のためにギャンブルに頼るなど邪道だ。根本が間違っている。
25日 12月 2019
先月、次世代高速通信システムである5Gの有害性について「5Gの風が吹くと...
23日 12月 2019
今日は戸籍上の誕生日だ。実の誕生日は別にあることの経緯は「2つの誕生日」に書いた通りだ。誕生日が12月23日に変わったのはラッキーだ。平成天皇と同じ日で祝日だった。テニスクラブの忘年会が12月23日に行われることが多かった。挨拶で「日本全国の国民が今日の自分の誕生日を祝ってくれるのは嬉しい」とジョークを飛ばしたものだ。でも年を取り、最近は様子が変わってきた。認知症の判定に「今日は何曜日?」という設問がある。幸いまだ曜日は分る。だが、今朝起きてから、今日は祝日なのか平日なのか分らなくなった。今はゴルフに凝っていて週一回程度練習場に行っている。土日祝日は高いし、混んでいるので、平日に行くことにしている。だから、今日が祝日か平日かが問題なのだ。判明したのは昼近くだ。テレビ放送でやっと分った。自分のボケはたわい無いが、世の中には深刻なボケもある。ヤフーファイナンスが株情報を更新しなかった。今年は天皇の譲位があったため12月23日は平日となったのに、去年通りの休日に設定されたままだったからだ。担当者は「このボケ!」と大目玉を食ったに違いない。今まで通り祝日でよかったのにねと同情した。
22日 12月 2019
今日は冬至。二十四節気の第22番目。今日が一年のうちで日の出から日没までの時間が最も短い。冬至といえば、カボチャとゆず湯。昔の冬は緑黄色野菜が貴重だった。だから保存がきくカボチャが珍重されたのだろう。今では栽培技術が進歩し、何でも手に入る。時代は変わっていく。でも変わらないのがゆず湯だ。ゆずには薬効効果がある。現代では植物由来で薬効効果のあるファイトケミカルが幅をきかしている。ゆずはその先達で、今も現役だ。中国や日本では、この日を境に太陽の力が甦ってくるから「一陽来復」と言い、上昇運に転じる日とされている。クリスマスは太陽の復活を祝う古代ヨーロッパの祝祭とキリストの生誕が結びついたもの。その年の冬至が12月25日だったので、キリストの降臨日になったとも言われている。冬至とクリスマスが同義語なのとは知らなかった。北半球が冬至の日は、南半球では夏至だ。考えてみると当たり前だが、物事を逆から見ると違うものが見えてくるところが面白い。