カテゴリ:201908



31日 8月 2019
高齢者による自動車事故が頻発している。自動車メーカーも安全装備を開発し、それが標準装備になっている。我が家のインサイトは乗り始めてから10年経った。でも、別に不具合は無い。運転しやすいので満足している。あと数年は乗ろうと思っていた。先日、ディーラーの担当者が最近の安全装備を説明したいと言ってきた。買うつもりは無いと明言した後で説明を受けた。確かに安全に超したことはないとは思った。我が家の周りは道が狭いので、自分はもし次ぎに買うとすれば5ナンバーのセダンにしたいと思っていた。だが、今のセダンは3ナンバーが主流だ。選択肢が限られる。結局グレースに絞られた。カミサンにお伺いを立てると、安全第一だからとの理由でOKが出た。昨日が納車日だった。静かで安全で快適な車だ。これなら長距離運転も楽そうだ。ところが、帰りがけにショッピングモールに立ち寄り、駐車場の出口でフロントバンパーをコツンとぶつけてしまった。新車の初日の大災いだ。でも、気持ちを切り替えた。人身事故に至らなくて良かった。粗雑な運転を戒める神様の思し召しに違いない。安全第一の啓示だ。この程度でラッキーだったと信じることにした。
30日 8月 2019
最近「インシデント」という言葉をよく耳にする。辞書でインシデントincidentを調べると「出来事、深刻な事件、紛争、付随的なもの」とある。南海電鉄の特急車両「ラピート」が走行中に異音を発し、調べてみると台車に亀裂が見つかったとのこと。この場合、重大インシデントとは、深刻な出来事のことだ。これを機に御堂筋線などの台車でも亀裂が次々と見つかっている。原因が台車にあるのか車両全体か、鉄道会社の検査体制などにあるのか不明とのことだが、製造元は全て旧住友金属工業の日本製鉄に集中している。国内の台車製造は日本製鉄、川崎重工業、近畿車両の3社が主に手掛けており、日本製鉄は国内シェアの半分を占める最大手だから、日本製鉄の集中していることは肯ける。だが、待てよ。最大手だから確率的に事故率が高いというのは変だ。詭弁ではないかと思う。常識で考えれば、最大手だからこそ、他社には及ばない優れた技術で、良質の製品を送り出しているはず。でも思い起こせば、3年前に日本製鉄の台車の亀裂により東武東上線が脱線事故を起こしている。ラピート事故は今に始まったことではなさそうだ。日本製鉄はインシデントを作り続けているとも言える。インシデントとは、日本製鉄のために創られた単語ではないかとさえ思うようになってきた。
29日 8月 2019
英紙エコノミストがまとめた世界60都市の安全度ランキングで、東京が1位、大阪が3位に選ばれたとのこと。観光客が訪れる主要60都市のデジタル、衛生、インフラ、治安について100点満点で評価したという。何となく日本の国民は、日本は安全で暮らし方も上と思っているようだが、世界の評価は全く違う。一度再考すべきだと思う。Nnewsweek加谷珪一のコラム「経済ニュースの文脈を読む」によると、日本は最早後進国だと言う。日本の労働生産性は先進各国で最下位で、世界競争力ランキングは30位で1997年以降では最低。平均賃金はOECD加盟35カ国中18位でしかなく、相対的貧困率は38カ国中27位、教育に対する公的支出のGDP比は43カ国中40位、年金の所得代替率は50カ国中41位、障害者への公的支出のGDP費は37カ国中32位、失業に対する公的支出のGDP比は34カ国中31位、これでもかというくらいひどい有様だという。更に米国の著名国防専門家カジアニス氏は、200カ国の戦略物資の貿易管理システムを評価した結果、韓国は17位だが、日本は36位だと言う。この観点に立ち戻って、世相を判断する必要がありそうだ。目を覚まさなければと思う。
28日 8月 2019
韓国が蒸し返した元徴用工補償などの歴史問題に対し、日本は韓国のホワイト国外しなどの経済手段で報復し、とうとう韓国が日韓軍事情報包括保護協定GSOMIA破棄という安全保障問題にまで発展してしまった。歴史問題は歴史問題として解決し、経済で報復すべきではないと、以前このブログ「日本は世界の孤児になるかも」に書いた。だが当時の危惧が現実になってしまった。最初の躓きは、日本が歴史問題として解決を目指さなかったことと、戦略物質の韓国経由第三国への流出の事実を韓国にしつこく追求しなかったことだと思う。でも、最大の躓きは韓国の誤訳によるGSOMIA破棄だと思う。当初韓国はGSOMIA破棄については「事前に米国の理解が得られた」と説明していた。ところが米国は理解していなかった。原因はunderstandの解釈だ。韓国は「米国は全て承知した」と解釈した。でも米国は「そういう話は聞いている」という意味でunderstandを使ったとのこと。韓国は開き直り米国に「文句を言うな」と通告したという。言語の壁も国家間の障害になっているようだ。お粗末としか言い様がない。
27日 8月 2019
今年の夏は暑かった。大震災の頃は室温を28度以下に下げないでと報道していたが、今では天気予報で、熱中症の恐れがあるからエアコンを使いなさいと奨励している。大震災後、東電の原発は停止したままだ。でも、この夏に電力危機は一度の起こらなかった。大震災後8年間の実績で、原発は不要との結論が導かれたようだ。東電は福島原発10基を廃炉にすることを決定し、柏崎刈羽原発でも1~5号機の1基以上の廃炉検討を始めたとのこと。ようやく東電も原発を諦める決心がついたのかと思ったが、どっこいそうではなさそうだ。嶋田前経産省事務次官が、東電の筆頭株主である原子力損害賠償・廃炉等支援機構の特別顧問に就任した。東電次期会長就任の布石と言われている。嶋田は元々陰で東電を動かしてきた人物だ。ほとぼりが冷めてきたので、経産省がソロリと再稼働へと動き出してきたとの見方がある。しかし、原発関係の大問題は、再稼働ではなく廃炉作業にある。経産省の実力者嶋田は名実ともに原子力損害賠償・廃炉等支援に注力すべきだと思う。
26日 8月 2019
トランプと安倍がG7の地で首脳会議を開き、G7とは関係の無い米国産の余剰トウモロコシを日本が購入するということを発表した。その量は日本の年間輸入量の4分の1にあたる約270万トン、金額にして数百億円。米国産トウモロコシはトランプの政策により中国が買わなくなり、ガソリン添加用バイオエタノールも減産中で、あり余っている。アイオワ州はトウモロコシの一大産地。しかもアイオワ州は共和・民主の激戦地で、このままでは民主に傾いてしまう。トランプは大統領選のため、安倍に押しつけたのは間違いない。でも米国産は遺伝子組換えで飼育用。日本では遺伝子組換えに強い抵抗感があるし、飼育用は国内生産を奨励している。安倍は、こんなトウモロコシをどうしようとしているのだろうか。安倍の叔父さん佐藤栄作は嘗て沖縄返還のため、繊維をバーターした。「糸を売って縄を買った」と揶揄された。一方甥の安倍は「媚びを売ってトウモロコシを買った」。でも、売ったものが「媚び」だけならましだ。ひょっとすると、安倍は日本人に大量の遺伝子組換えトウモロコシを食わせるつもりかもしれない。そうなると、売ったものは「媚び」ではなく「日本人」となる。いずれにしろ、直ぐにも証明されるはずだ。
25日 8月 2019
サッカー天皇杯のベスト16が出揃った。いよいよ佳境に入るが、3回戦では珍事が起きていた。8月14日に富山県総合運動公園陸上競技場で行われたJ1・ベガルタ仙台対J3・カターレ富山戦。当日券は完売になったが、何と客席はガラガラ。1万5千人超を収容できる競技場に、観客はたったの3千人。結果は1-0で富山が敗れた。地元の富山県民は晴れの舞台を見たいし応援したい。でも当日券が買えない。きっと超満員になっているに違いない。早めに入場券を手配しなかった自分を悔やみ、悔し涙を流したに違いない。でも入場券を買うことが出来なかったのは、富山県サッカー協会の不手際だったようだ。1万5千席のうち10%を当日券にして、90%をオンライン予約にした。結果として、当日券は売れたが、オンラインは売れなかったということだ。でも、客足を見て、オンライン予約を当日券に切り替えることは難しい事ではない。臨機応変の対応が出来なかったということに尽きると思う。サッカー選手はカモシカのように機敏に動けるのに、サッカー協会は象のようにも動くことさえ出来ないようだ。
24日 8月 2019
環境省が2020年度の税制改正要望に炭素税を盛り込む方針を決めた。炭素税とは、化石燃料の炭素含有量に応じて、国が企業や個人の使用者に課す税金だ。化石燃料の価格を引き上げることによって環境負荷を抑え、さらにはその税収を環境対策に利用することにより、地球温暖化の原因である二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を抑えることを目的としている。一見地球に優しい課税と言えそうだ。日本での税収の使い道は決まっていない。英国は影響を受ける産業への税率軽減、カナダは企業や家庭の減税、スイスは住民に再配分、仏は労働税の引き下げ等に使われている。しかし、炭素税は謳い文句の割には、使い方が偏っていて、かつみみっちい。いまブラジルのアマゾンは、常時大火災に見舞われている。アマゾンは地球上の酸素の2割を生み出し、3万品種の異なった植物や2500種類の魚類、1500種類の鳥類、500種類の哺乳類などが生息している。それが消滅しようとしている。原因はブラジル政府による乱開発だと言われている。世界各国は、今こそ地球のため炭素税をプールしてアマゾン保存のために投入すべきだと思う。それでこそ炭素税も浮かばれるというものだ。
23日 8月 2019
先日、中学2年になった孫が両親と一緒に我が家に遊びに来た。夏休みだからなのか、手足に赤いマニキュアをしている。ちょっと前まで、幼いと思っていたが、もうすっかりお嬢様だ。片手に白い物を持っている。首の近くに当てている。よく見るとハンディファンなのだ。そう言えば、今年の夏は街で若い女性がハンディファンを顔や首に当てている姿をよく見た。今の流行りなのだろう。ひと昔前であれば、扇子や団扇が主流だった。この方が優雅なのだが、現代女性には非効率に映るのかもしれない。若い女性がハンディファンを顔に当てる仕草を見て、スマホを連想した。電車の中では、殆どの人がスマホを食い見るように拝んでいる。まるで、新興宗教の一団にも見える。ひょっとするとと考えると恐ろしくなる。同じような仕草でも、スマホとハンディファンでは大違いだ。ハンディファンは周りの人に「お暑いですね」というメッセージを伝えている。スマホは不健康、ハンディファンは健康的と感じた次第。
22日 8月 2019
米カジノ運営大手ラスベガス・サンズが、カジノを含む統合型リゾートIRの日本立地に関し、大阪を諦め横浜に絞ると発表した。時を同じくして、ここぞとばかりに林横浜市長がIR誘致方針を正式に表明した。横浜市にとって経済効果は6300億円以上で、自治体にとっても1200億円の増収になるらしい。でも、横浜市民の9割以上が反対をしているという。本来はこの種のリスクのある決断は、民意を問うよりは政治主導で行うべきものだと思う。民意を聞くだけの政治家であれば、方針がブレまくる。真に市民のためだと決意し信念を突き通すのが政治家の真骨頂というものだ。でも、林横浜市長は真に市民の事を考えているのだろうか。2年前の市長選で、林候補は「カジノ誘致は市民の判断に任せます」と公約して当選した経緯がある。なのに、今は横浜市民を置き去りにしている。今の林横浜市長には市民など眼中に無いということなのだろう。一体この変節は何なのだろうか。よくよく考えると、経済政策優先こそが政治の本命と見誤っていると考えると納得する。所詮は政治界の茹でガエルなのだろう。残念。いや残念だが、それ以上に苦しむのは横浜市民に違いない。だからもっと残念。

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