31日 7月 2014
男性の平均寿命が初めて80歳を突破し、女性は2年連続で長寿世界一になった。伸びた要因は、日本人の3大死因であるガン、心疾患、脳血管疾患に対する医療技術の向上にあると言われている。一方長寿化に伴い医療などの社会保障費の増大は避けられない。そこで自分があとどれだけ生きるのかを調べてみた。厚労省HPに簡易生命表が載っている。それによると自分の平均余命は17年なので84歳まで生きることになる。ちなみにカミサンは22年なので89歳だ。平均寿命という定義に対し健康寿命という定義もある。文字通り健康に過ごせる期間のことだ。平均寿命と健康寿命の差は、男性が9年で女性が13年。従って、平均的な人生を送れば、最期の9年間は健康ではない生活を送ることになる。とすると、今から8年間を健康に過ごし、その後の9年間は社会のお荷物になってしまうことになる。だから、お荷物にならぬよう健康に努めることは大切だ。しかし老いには逆らえない。某かのハンデを負ったとしても、そのハンデと向き合いそして受け入れた上で生活することが大切だと思う。その意味で今の健康寿命の定義は変更した方が良い。健康とは肉体的なものではなく精神的な健全さをいうのだと。
30日 7月 2014
昨日は第32代大統領ルーズベルトの逸話に少し触れたが、今日はルーズベルトの死を受けて大統領に就任したトルーマンの話。トルーマンは第2次世界大戦が終わろうとしている時に日本への原爆投下を命令した米国大統領だ。ニュースによるとエノラ・ゲイ12名の最後の乗組員が亡くなった。エノラ・ゲイとは広島に原子爆弾「リトルボーイ」を投下した米国爆撃機B29。自分は終戦の翌年に生まれたので、原爆や東京空襲の恐ろしさは知らない。しかし子供の頃に観た映画の影響かもしれないが、B29の怖さは知っている。エノラ・ゲイ最後の乗組員は「原爆投下が戦争終結につながり、間違っていたとは思わない。原爆は長い目でみて多くの命を救った。だが戦争や原爆では何も決着しない。個人的には世界に原爆は存在すべきではないと思う」と話していたようだ。第2次世界大戦の終盤では、原爆や東京大空襲により戦争とは関係のない一般市民の300万人もが犠牲になった。どう考えてもトルーマンの戦犯行為に思えるが、乗組員に罪はない。一方で墜落したB29乗組員の命を助けたものの戦犯に問われ死刑宣告を受けた日本兵の「私は貝になりたい」を思い出す。既に戦後70年が過ぎたが、未だに中韓は戦争当時を掘り返す。勝てば官軍負ければ賊軍は続いている。
29日 7月 2014
高校野球の地方予選が面白い。ルーズベルトの「野球で一番おもしろいゲームスコアは8対7だ」と言った言葉は有名だが、それを超えるゲームがあった。石川県大会決勝の星陵対小松大谷。0対8と敗色濃厚だった星陵が9回裏にひっくり返し9対8で逆転サヨナラ勝ちして甲子園出場を決めた。星陵関係者には一生忘れる事の出来ないゲームになったに違いない。それ以上に星陵ナインにとっては「最後まで諦めない気持ち」が、今後の人生を切り拓く拠り所になるはずだ。だが上には上がいるものだ。それにも勝るチームがあった。大阪府の決勝に進出したPL学園だ。昨年暴力事件のため活動が停止され、監督も去った。しかも後任が決まらず、素人の校長が監督として登録されている。事実上監督不在だ。高校野球は特に選手の一挙一動を監督が指示するから、監督が不在ということは糸の切れた凧のようなもの。その監督不在のPLが何と全国で最難関の大阪府決勝に進出した。作戦や選手交代は選手同士で決めているという。選手たちにとって、自主的に行動し、話し合いながら物事を決め、かつ結果を出してきた経験は、実社会に出てからの大きな武器になるに違いない。生きた教育とは、こういうものを指すのだろう。
28日 7月 2014
猛暑がやっと通り過ぎた。温度が35度から30度に下り、湿度は80%から60%に下がった。体をグッタリさせる要因は湿度なのだろう。空気が乾いた今日は一日爽やかだった。子供の頃の夏休みを思い出させる気候だ。日本は1週間程度の猛暑で済んだが、米国では異常気象が続き大変なようだ。西部では乾燥による山火事が多発し、東部では豪雨により水害が続発している。まるで祟られたとしか言いようがないほどだ。温暖化しているのは間違いないが、温暖化の原因は本当に温室効果ガスによるものだろうか。世界の温室効果ガス排出量の4割は中国と米国が占めている。温室効果ガスによる異常気象であれば、米国は自業自得だからやむを得ないとも言える。米国民はどう感じているのだろうか。オバマは温室効果ガスの削減対策に乗り出すのだろうか。米国の温室効果ガス削減対策への本気度が試されているようだ。
27日 7月 2014
パリのある3つ星ホテルが、宿泊客に料金を決めさせる試みを始めたとのこと。通常の宿泊料金は約250ドルだからかなりのリスクだ。経営者は、バーの支払いを自己申告制したところ上手くいったので、ホテル料金への応用を思いたったようだ。経営者の狙いは、客から偽りのない評価を得ることらしい。自己申告制料金を導入するには、一流ホテルであること、氏素性が明らかな上客であること、が必須条件だろう。しかし、いきなり自己申告制と言われても客は戸惑うに違いない。「通常料金は250ドルですが、お支払いはお客様のご評価額でお願いします」くらいの説明書きは必要だろう。導入のメリットは何だろう。客の本音を聞ける。客が満足したサービス内容が分かるので更なる良いサービスを加えることが出来る。不満なところも分かるので改善し易くなる。支払額が少なくても客には不満が残らないのでリピートする気持ちになる。一方デメリットは見当たらない。どうやらこのホテルの経営者は、才覚と度胸を兼ね備えているようだ。3つ星ホテルだからこそ出来る試みとも言えるが。日本にもこのようなホテルがあれば、一度は泊ってみたいものだ。
26日 7月 2014
ドキュメンタリー番組で、事前に番組内容を告知するのは珍しい。大抵は放送後に「そうだったのか」と驚かされる趣向だが、今回は放送前に断定した。それがNHKスペシャルのSTAP細胞小保方論文問題。先日NHK取材班が小保方さんを執拗に追いかけ負傷させたとのニュースがあった。NHKスペシャルの一連の取材の一部でもあるようだ。些か強引さを感じさせた出来事だ。その番組の事前告知は「史上空前と言われる論文の捏造」「論文の不正の実態に迫る」と鋭い文言が並び、NHKの強気の姿勢が読み取れる。だが小保方論文の誤りやコピペは既に指摘されている。今はそれが不正と認定されているので「不正の実態」報道には価値がない。とすれば、NHKは文字通り「論文の捏造」に迫らなければ、番組は成立しない。若山マウスが黒から灰色に変わった今、果たして捏造を証明出来るのだろうか。NHKスペシャルは、今は答えのない科学的な根拠に断定的な答えを出すように思えてならない。ガリレオの「それでも地球は回る」を弾圧した当時の宗教と今のNHKがダブって映る。今の自分はSTAP細胞の存在を、在るとも無いとも思っていない。在るかもしれないし、無いかもしれない。今後科学が証明する。時間が証明すると思っている。今更大山鳴動で「小保方論文は不正」などの結論では、NHKの名が廃るし、料金を返せと言いたくなる。さて、果たして明日放送されるNHKスペシャルは、どのような結論を導くのだろうか、興味津々だ。
25日 7月 2014
全国的に猛暑が続いている。35度の猛烈な暑さの最中ゴルフに行ってきた。ゴルフ場は芝生の為然程照り返しが無いとは言え、相当暑かった。後半中盤では集中力が持続せず、グリーン上では傾斜を読む気力も薄れ、何も考慮せずに打つこともあった。17番ホール180ヤードパー3のティーショットはスプーン。見事に芯を食い一直線にグリーン方向に飛んだ。何と奇跡的にワンオンに成功。残り10ヤードでバーディを狙ったが僅かに外れ、返しを沈めてパー。この時ばかりは暑さを忘れた。心頭を滅却すれば火もまた涼し、ということを体験した。帰り道で、何か冷たいものを飲もうということになった。途中のコンビニに寄り、カフェラテを飲んだ。冷たいものを飲んで生気に返った。冷たい飲み物がこれ程までに効果があることを実感したのも久々の体験だった。猛暑を克服するには、気力、体力そして冷却が必要なことを実感した一日であった。
24日 7月 2014
求刑の1.5倍の量刑を言い渡した裁判員裁判の判決を、最高裁が重過ぎるとして破棄した。果たして裁判員はこの結果をどのように受け止めているのだろうかと心配になる。裁判員制度とは、市民の日常感覚や常識を裁判に反映させることと、法に対する国民の理解を増進する目的で始まった。米国の陪審員は有罪か無罪を決めるだけだが、日本の裁判員は有罪/無罪の判断と、刑の重さも決めなければならない制度になっている。元々素人の裁判員に刑の重さまで判断させることに無理がある。しかも市民の感覚を反映させろと言われれば、被害者の身になってより重い刑に流れやすくなるのは当然のことだ。最高裁は過去の裁判との公平性を確保するため過去の量刑を考慮すべきと言っている。だがそれを裁判員に求めることは酷だ。それは裁判を専門的に勉強している裁判官がやるべきものだ。今の裁判員制度は、単に裁判官がサボるためのものにしか見えない。最高裁の判決により、図らずも裁判員制度の大きな欠陥が露呈し確定してしまったようだ。制度を改正し、裁判官は本来の仕事に励むべきだと思う。
23日 7月 2014
使用期限が過ぎた肉を偶々使ってしまった、と言うような軽い話ではない。中国の上海福喜食品の食品偽装は凄まじい。使用期限が7か月過ぎ青く変色した肉を再加工して更に保存期間を1年延ばして出荷。作業場の床に散乱している肉を拾って加工し製品化。しかも従業員は「食べても死ぬことはない。長年続いたやり方だ」と平然として言う。内部告発した従業員は解雇。外部監査の連絡があると、1日前に見られてまずいものは全て隠す。内部告発により上海のTV局が取材し発覚したとのこと。日本マクドとファミマが仕入れていた。当然販売中止だ。ファミマの社長は「しっかり品質管理をしていたが、上海福喜食品に信頼関係が裏切られ、ファミマはお客様の信頼を裏切った」と陳謝した。ところが実情は、仕入れ前に社員が現地で安全管理体制をチェックし、発売前に商社が品質を確認しただけで、原料のチェックはしていなかったという。要はしっかりと品質管理をしていなかったのだ。何を持って信頼関係を構築していたのだろうか。上海市民は、この種の問題には慣れっこだから別に驚かないとTVインタビューに答えていた。更にファミマは中国で他の供給先を探すと言う。懲りない会社だと思う。
22日 7月 2014
大学の同窓でもあり、テニス仲間でもあり、近所の隣人でもあるご夫妻と、久し振りに我が家でミニ飲み会をした。ひと昔前の話題と言えば、テニス、グループ旅行、飲み会そして子供の話が多かった。どちらかと言うと自分たちがどうしたいという話題だった。しかしお互いにリタイヤ生活に入り環境も変わってきた。慎ましく自適の生活を送っているが、話題の中心は親の老後の面倒や相続関係に移りつつある。自分は両親が30年前ほどに亡くなった時に、相続権を放棄したので幸い兄弟間でのトラブルはなかった。実際に相続の時期が近づくと財産そのものだけでなく、お金に替えられない親の面倒見をどう評価するとか、極めて複雑な事情が発生するようだ。話題は、今所属しているテニスクラブがもし無くなってしまったらどうしようかというところまで膨らんだ。話題は「どうしたい」から「どう乗り切るか」に変わりつつある。幸い我らはリタイヤ組だ。長年培ってきた年寄りの知恵で乗り切るしかあるまい。