31日 1月 2012
お化けが出た。政界のこの世ももう終わりに近い。79歳の石原都知事が75歳の亀井に擽られ橋下大阪市長という回春剤を誤飲して新党結成の夢を見たらしい。主流固執の政治執念しかない亀井に乗せられ、石原とたちがれ日本の72歳の平沼が曲がった腰を上げた。確かに日本の政治は最悪状態だが、国民は昔取った杵柄の高齢者に全く期待はしていない。これまでの政治力学は既に崩壊し、新しい国の形が求められている時代だ。痴呆予備軍に出番はない。分かっているようで分かっていないのが老人だ。老人の見識は概ね正しいが意見は正しいとは限らない。見識は今まで勉強してきた適切な見解だから、見識を見識として使えば価値がある。しかし、老人の意見は頑なだ。一度言い出したら二度と変えない。一言居士の3人に妥協は存在しないだろうから「新党いしずえ」が結成されたとしても空中分解は確実だ。民主や自民から引き抜きをしても引き抜けるのはカスだけだろう。今まで主流にいた老人が第3極になること自体が自己否定そのものだ。老人にとって、老人の見識を生かし若いトップの「いしずえ」になることが社会への恩返しになるはずだ。
30日 1月 2012
野田政権には大義がない、目標がない。ドジョウのように泥臭くとは単に頑張りますと言っているだけ。所信表明演説は総花過ぎてピントがぼやけている。何をやるのか、どこまでやるのか分からない。分からないから国民は不安になる、期待も出来ないことになる。今からでも遅くはない。大義、目標を掲げるべきだ。大義は達成することは難しいが決して絵空事ではなく国のためになるものが良い。自分が野田ならこう宣言する。「野田政権は赤字国債の発行が不要となるプライマリーバランスをゼロにする道筋をつける。4年後達成を目標にする。そのためには、歳出関係では公務員給与の2割削減、天下り組織の廃止または民営化、社会保障制度の見直し、特別会計の統合と見直しを行い、歳入関係では消費税アップ、デフレ対策と経済活性化による税収増を行う。年金制度は超党派で改革する」。プライマリーバランスゼロが錦の御旗となり、達成のために何をすべきか明確になり、成果も数値化出来、透明性の高い政治活動になる。大義のないままでは何時まで経っても財務省の回し者と言われるだけだ。野田は政治家としての大志があるのならば大義を掲げるべきだ。
29日 1月 2012
野田の「天下り法人は消費税にたかるシロアリだ」が名言になった。みんなの党渡辺代表が野田首相の政権運営を「役人天下りというシロアリも退治せず今やシロアリ城の親玉と化した」と批判し、野田は「改革者として橋下大阪市長に注目しているがこの動きにシロアリがたからないことを祈ってやまない」と切り返した。今やシロアリは天下り役人から政治家に進化を遂げた。そういえば政治ゲームをしている政治家がシロアリに見えてきた。選挙ゲームに執着する小沢シロアリ、何でも反対の谷垣シロアリ、第3極を目指す旧領袖シロアリ、シロアリにもなれない福島アリ志位アリ。シロアリは国民のことなど考えない、ただひたすらにたかれるものを探すだけだ。政治をゲームではなく戦う場と考え行動している政治家こそ明日の日本を作る人材に違いない。橋下大阪市長に人気があるのはシロアリではないからだろう。小泉進次郎もシロアリではなさそうだ。早くシロアリを駆除して戦う政治家が活躍出来る場を作ることが大切だ。
28日 1月 2012
政治経済界の指導者が集まるダボス会議が開かれているが、以前のようにはパッとしない。ダボス会議は会員企業から運営資金が提供されている世界経済フォーラムの年次総会で、公平かつ非営利でいかなる政治的利益、党利党略や国益とは無縁だ。常に議論の焦点となるのは、国際紛争や貧困や環境問題などの世界的な懸念事項。今年のメインはユーロ危機。加盟国の財政規律だけを主張するメルケルに対し仏以外は消極的で行く先が見えない。各国共通の期待は中国頼みだけで妙案はない。ソロスもボーサーも決められない政治にしびれをきらしている。イランの核問題と経済制裁についても中国の制裁慎重論で結論がまとまらない。おまけに議事録も残さずハチャメチャにやって原発事故被害を拡大させてしまった菅が、原発の安全化を講演する落語みたいな落ちも付いた。何も出来ないのは日本の政治家だけではない、世界の指導者たちも何も出来ないではないか、と言っている日本の政治家の声が聞こえるようだ。この難局を切り拓く事が出来るのは問題認識を持つ個人一人ひとりしかいない。
27日 1月 2012
野田首相は、消費増税法案を成立させてから国民の判断を仰ぐため解散すると言っており、一方谷垣は、マニフェストに書いてない消費増税と社会保障と税の一体改革は違反だからまず解散せよと言っている。更に公明が、新年金制度を含めた全体像を示すべきと主張し谷垣もそれに乗った。そして民主は年金改革の財源試算公表を先送りした。最大の問題点は年金制度改革を政局の材料にしたことだ。年金制度は社会基盤なので絶対政局にしてはならない。日常のじゃれ合い政治を離れて全党参加の超党派で真摯に新年金制度を作り上げるべきだ。民主も自民も公明も失格だ。消費増税について、野田のいう成立後解散して民意を問うことはスジが通らない。この点は谷垣の方が正しい。しかし今のままでは解散前に消費増税案が成立がしても、解散後に法案提出しても結果は変わらない、消費増税は実施されないことになる。野田が消費増税法案を強行成立させて解散をうっても、その強硬な消費税ありきの姿勢が国民の反感を買い、民主が壊滅し次期政権が国民の意思として消費増税法を凍結するはずだ。では今解散したらどうなるか。民主は大幅後退し法案の提出すら出来なくなるだろう。民主も自民も消費増税は必要と考えているが成立はしない現象が起きる。それは物事の順序が間違っているからだ。まず、厳しい行政改革を行う。その次に消費増税だ。このままいくと行政改革もなし消費増税もなし、そして日本国債格付けが下げられ、結果としてヨーロッパの冷たい風が日本にも吹き寄せることになるはずだ。
26日 1月 2012
残念ながら日本ではオーロラを観測することは出来なかったが、世界の各地では見られたとのこと。過去6年で最大級の磁気嵐により観測可能な南限域が拡がり、本場のノルウェーは勿論のこと、英国中部でも米国の南部諸州でも観測されたとのこと。強力な磁気嵐による地球磁場の乱れにより航空機の高周波無線通信に影響を及ぼす可能性があり、米デルタ航空は北極付近のルートを変更したらしい。生まれつきのせいか、いつも世界は派手で日本は地味な存在だ。ユーロ危機しかり、米国大統領選しかり、日本の国会は地味で世界への発信機能すらない。罷り間違っても国債格付け引き下げなどで表舞台に出ないよう、政治家には釘を刺したい。しかし「豆腐にかすがい」で期待はゼロ。昔は「地味」と言えば「派手ではないが中身はしっかりしている」と言う意味だったが、今はピーマンのように中身がないことを言うようだ。
25日 1月 2012
日本でのオーロラ観測が空振りに終わった。東京工業大学理学研究流動機構の片岡龍峰博士がツイッターで「1月24日から25日にかけ北海道の陸別町あたりでオーロラが見られるかも」と呟いた。オーロラ出現の条件は、大規模な太陽フレア発生、高速のコロナ質量放出、大量の太陽放射線と南向きの磁場が揃うことで、今回は可能性が高かった。しかし残念ながら、コロナ質量放出は衝撃波のみが地球をかすめ、太陽風スピードは大幅に減速し、磁場も殆ど南を向かないという3つの悪条件が重なり、大磁気嵐に発達しなかったため日本でのオーロラを見る事が出来なかったらしい。宇宙天気予報シミュレーションの改良を加え予測精度向上を目指すとのこと。オーロラの出現は巨大地震の前兆などという流言飛語は、科学の進展により行く行くは笑い話の類いになるに違いない。神秘的なオーロラを見ることは夢があるが、宇宙天気予報を高精度化したオーロラ予報によるオーロラを眺めてみたい。片岡先生頑張れ。
24日 1月 2012
女性上位の時代だが若い男子も頑張っている。全豪オープンテニス男子シングルスで22歳の錦織圭がベスト8進出を果たした。錦織は才能はあるが身体が頑強ではないのが欠点だった。その欠点を見事に克服し、更に「繋ぐテニス」を覚え必殺技「エアケイ」に厚みを加えたのが勝因だろう。卓球の全日本選手権では、18歳の高校生吉村真晴が6連覇を狙ったロンドン五輪代表の水谷隼を最後の最後で破り優勝した。勝因は相手に感情を見せない勝負師ズラと開き直りの精神力だろう。世界選手権団体戦の代表権を勝ち取り、一気にロンドン五輪の団体戦代表の候補にも名乗りを上げる快挙だ。日本卓球には輝く選手がもう一人いる。12歳の小学生イガグリ頭の出雲卓斗だ。小学生として大会初めての勝利をあげ、しかも2勝して3回戦まで進んだ。オリンピックは年齢制限がないので、2016年のリオデジャネイロ大会での活躍が期待される。日本男子も捨てたもんじゃない。若い人の活躍は年寄りに勇気と希望を与える効果がある。フレーフレー若人。
23日 1月 2012
工場で働く人にとって安全の常識として「ハインリッヒの法則」がある。労働災害における経験則の一つで、重傷以上の災害が1件あったら、その背後には29件の軽傷災害があり、更に300件の傷害のないヒヤリ・ハット事故があるという法則だ。重傷事故など滅多に起こらないから工場の人は普段はヒヤリ・ハットの抽出と撲滅に努め安全向上をはかっている。しかし最近のJFEスチールの多発事故は極めて異常だ。9月22日ゴンドラのワイヤが切れ落下し死亡1名重軽傷4名、12月2日硫酸タンクが爆発し重傷2名軽傷2名、1月6日コークス炉の異常燃焼で多量の黒煙発生と設備の爆発、1月21日作業員がアンモニア液を浴びて2名救急搬送。これだけ重大事故が多発しているということは、相当安全がないがしろにされているに違いない。この段階になると工場の安全責任者だけでは手におえない状況だ。経営トップが現場に乗り込み陣頭で指揮をとらないと安全の立て直しは難しい。絶体絶命のピンチに経営トップが動かなければ、高炉爆発も想定内に見えてくる。トップよ急げ。
22日 1月 2012
「綱領もないくせに」と馬鹿にされ続けてきた民主党が綱領作りを再開したとのこと。止めた方が良い。思惑バラバラの寄せ集め集団に合意のいく綱領など出来るはずがない、時間の無駄だ。そもそも綱領とは「政党等の団体がその基本的立場・理念・活動方針・政策などを要約した文書」で政党の旗印そのもの。ところが既存政党の旗印は曖昧だ。自民党は「日本らしい日本の確立」、公明党は「人間主義による人類の幸福追求」、みんなの党は「小さな政府と日米同盟基軸」。言葉の遊びで内容はカラッポ、何をどうしたいのか判別不明、如何様な政策作りも可能だ。現政党の綱領とは、実態としての中身はなく謂わば旗とか家紋のようなものらしい。旗さえあればその元に団結し易いと言う程度の効果しかなく政策の根源とはなっていない。それでも民主党が綱領を作りたいと言うのならば数年後の完成を目指した方が良い。その頃は政界再編により、綱領の作り易い民主党になっているかもしれないし、民主党が消滅しているかもしれないから。