カテゴリ:201108



31日 8月 2011
広島大大学院医歯薬学総合研究科の森信繁准教授らが、世界で初めてうつ病の客観的指標となる反応を発見した。神経細胞を成長させるタンパク質の遺伝子に起こる「メチル化」という酵素反応のパターンが指標になるという。これまでうつ病は、気分の落ち込みや意欲低下などの症状を基に診断しており、アメリカ精神医学会が作った診断マニュアルが有名だ。1日中憂鬱、寝付けない、夜中に起きる、寝すぎ等症状はいろいろあるが、うつ状態を呈するからといって、うつ病であるとは限らない。2週間以上かつ毎日続くものをいう。うつ病は重症になると自殺に至るケースもあり、多くの著名人も亡くなっている。今回の発見がうつ病の客観的な診断や抗うつ薬の開発にもつながると期待されている。7月9日に書いたHDD新技術と同様に、日本の研究者畏るべし。
30日 8月 2011
少年野球の監督は一度やると止められなくなるらしい。手の内の選手をどう配置し、如何に育てていくかが監督の手腕の見せ所だ。まさに独裁者の気分だろう。野田新首相も党人事、組閣構想で頭が一杯だろう。挙党態勢、実力人事、論功人事等を考慮しながらバランスよく配置しなければならないが、やりがいはあるだろう。今時点では幹事長も決まっていないが、各種情報を参考に自分なりに考えると以下の人事となる。党は輿石幹事長、前原政調会長、樽床国対委員長で挙党態勢確立。組閣は、岡田官房長官、与謝野財務相、鹿野経産相、馬淵国交相、枝野外務相、玄葉行政刷新相、野田グループから2名、各グループから1名というところ。一挙に若返りが進むだろう。はたして結果はどうなるのか、楽しみだ。
29日 8月 2011
民主党代表選で野田財務相が選出された。海江田/野田の決選投票となったが、その優劣は投票前に明らかだった。弁舌力も意気込みも野田が上回り説得力があった。海江田のしどろもどろな決意表明を聴き、もしこの人が首相になったら日本も終わりだと背筋が寒くなった。もう今以上に悪くはならないほど低下してしまった政治の世界だ。野田は決意表明通り頑張ればよい。何か大化けしそうな気がする。
28日 8月 2011
今から十数年前、九州の田舎で星の降る夜を体験したことがる。東京ではオリオン座の四角形の中に精々3つの星しか見られないが、そのときは13個もの星を数えることが出来た。生まれて初めての体験に感動し涙があふれ出たことを思い出した。思い出した切っ掛けはブラックホールとダイヤモンド星についての報道記事。39億光年のかなたにある巨大ブラックホールが星を吸い込む瞬間を、国際宇宙ステーションにある日本の「きぼうのMAXI」と米国の衛星スウィフトが世界で初めてとらえたとのこと。ブラックホールに星が吸い込まれると、風呂の栓を抜いたときのように渦ができ、渦と垂直方向には強いX線が出ると考えられている。X線の発生源がブラックホールがあるとされる銀河の中心だったことから、星が吸い込まれる瞬間をとらえたと判断された。一方地球から約4千光年離れた銀河系内にダイヤモンドでできているとみられる小惑星が存在することを豪天文学者らが発見した。その小惑星はほとんど炭素からできており密度が非常に高いことから結晶質炭素であるダイヤモンドのような物質とみられるという。この小惑星はほぼ木星と同じ重さで地球の約317倍の重さ、1.9×10の24乗トン。一方地球上で一番大きいダイヤモンドは「ザ・ゴールデン・ジュビリー」の546カラット(約110g)。この小惑星に較べると、地球のダイヤモンドはチリ以下の存在価値だ。宇宙にはロマンがある。衝動的に「宇宙は何でできているのか:村山斉:幻冬舎新書」を読みたくなってしまった。
27日 8月 2011
今NHKで民主党党首選候補の日本記者クラブの実況中継をしている。このブログの8月25日に期待したような展開で質疑が進んでいる。精神論ではなく具体論で迫れば人間の器量は白日の下に曝される典型的な見本だ。具体的な実行案や政治家としての信念のなさの順で言うと、海江田、鹿野、馬淵、前原、野田であると感じた。小沢/鳩山が推した海江田の発言は情けなかった。鹿野と同じように、ただ頑張ります、との発言しかなかった。頑張ることは誰でも出来る。国民は次期首相にただ頑張ることを求めているのではない。如何に頑張るのかを求めているのだ。この二人には答えがなかった。馬淵は海江田、鹿野と前原、野田と中間でまさにどっちつかずの状態だった。前原には、いつも通りのキレはなかった。外国人献金による外相辞任の論理性を自分自身で納得出来なかったからだろう。しかし、いつもは主張力の弱い野田が、何時ものように話すけど、やけに説得力があった。財務官僚の入れ知恵も考慮する必要もあるかもしれないが、 野田が社会人としてトップとして現段階では一番真っ当にみえる。気の狂った菅夫婦の後を継ぐには、余りにも普通人の野田が最適かもしれない。小沢詣でと小沢たよりでは新生日本を創造出来ない。日本全国民は今声を挙げる時だと思う。野田頑張れ。
26日 8月 2011
米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が、米政権に対し富裕層への増税を訴えたことへの反響が拡がっている。「貧困層と中間層がアフガニスタンで我々のために戦い多くの米国民が生活を何とかやりくりする一方、超富裕層は桁外れの税優遇を受け続けている」と指摘。ブッシュ前政権が導入した富裕層減税措置について、共和党は財政赤字削減は歳出の削減を主張し、民主党は減税措置打ち切りを主張している。これに同調してフランスでも富豪らが国の財政赤字削減を支援するため、高額所得者への増税を政府に要請しはじめた。富豪らを対象にした「特別貢献税」の創設を提唱し、海外への租税回避をさせない仕組みが必要だと訴えている。国債の格下げ観測も浮上しているフランス政府は財政赤字の削減目標を達成するため、高所得者向けの増税や住宅関連税制優遇の縮小、企業向け税控除の縮小などを検討しているが、大富豪が政策を後押しする格好だ。一方ムーディーズは日本国債をAa2からAa3に引き下げた。財政改革の実行力を疑問視したためだ。日本の大富豪や財界人も我が身大事で法人税や所得税を守るだけでなく、財政再建に本腰の入らない政府を助ける努力が必要だ。結果として日本経済を再生させ我が身を助けることになると思うのだが。
25日 8月 2011
民主党の党首選立候補者が乱立している。小沢詣でによる数合わせでは決さずに、せめて政策内容で決してほしい。党が各立候補者の政策一覧表を作成すれば首相になり得る素質と行動指針が見易くなるはずだ。重点政策とその順位、震災復興に関する具体策と財源確保の方法、財政再建の緊急度合と具体策、社会保障と税制の具体策、原発を含めたエネルギー政策、農業政策を含めたTPP、対中国北朝鮮と沖縄問題を含めた安全保障の具体的考え方、円高に対する考え方と具体策等々を明確にすれば首相としての資質は見える。具体策を数多く提案できる人ほど首相の座に近づく事ができるだろう。更に立候補者からみた菅の首相としての問題点と立候補者の改善点を表明すれば、直接選挙に参加できない国民も納得しやすく諦めもしやすくなるに違いない。
24日 8月 2011
前原前外相が野田財務相の増税路線では勝てないと判断し民主党代表選の出馬表明をした。前原は弁がたち比較的人望のある政治家ではあるがチョンボも多い。ホリエモンにせメール事件により任期半年で党首の座を明け渡した。外務相のときも、わずか5万円の外国人献金が判明し自ら辞職した。潔さよりも隠れた根の深さを感じさせた事件で、後を引きそうだ。そもそも政治資金規正法では外国人から政治活動に関する寄付を受けてはならないとされているが、この法律の趣旨は外国人による政治家への操縦がないよう規定されたものだ。5万円では操縦できない、辞めるには他の理由があるはずだ。5万円の潔白辞任と今回の出馬とは矛盾する。従って出馬表明の前に規制法への潔白を立証する必要がある。野田と前原はともに松下政経塾出身で思想的にも近い。今回あえて違いを言うなら増税だけだ。しかし野田の増税は1~2年後、前原のは2~3年後、違いはないに等しい。要は野田も前原もほとんど同じ意見だ。だが前原は野田では勝てないので出馬するという。一方野田は過去の不出馬実績があるので出馬取り下げは出来ない状況にある。前原は重々承知のはずだ。このままでは共倒れ間違いない。またもや小沢詣でにより民主の運命が決しようとしている。チョンボ前原が、またもや自身のチョンボも分からずに政治をミスリードしているように見える。メール問題時に渡部恒三が激励のために会津名物「起き上がり小法師」を前原に渡したが、またも起き上がらない悪夢が再現しそうな気がしてならない。
23日 8月 2011
大震災復旧復興を目的とした東北地方の高速道路無料化のうち、トラックについては8月末に打ち切ることが決まった。6月20日に運用を開始しもともと8月末までの予定であったが、国交相は期間延長に意欲的だった。打ち切り理由は14%の不正利用。打ち切り理由に納得がいかない。本来の目的である復旧復興にどの程度の効果があったのかの検証がない。まず期待した効果があったのならば継続すべきだ。効果がなかったならば打ち切るべきだ。一方14%という値をどう見るか。残りの86%が復旧復興関係であれば効果ありと見做せるだろう。14%の不正利用があったということは法律そのものに不備がある。法律を善意で運用してくださいという考え方では立法者失格だ。そもそも14%の不正利用者は不正をしていない。法律を順守している。14%にかこつけて打ち切るということは立法ミスの問題すり替えだと思う。大畠国交相は法律違反をしていない不正利用者のために打ち切るというのならば、小沢元代表を糾弾すべきだ。もし陸山会裁判で小沢側が無罪になれば、この不正利用と同じ構図になる。一般常識で悪いことをしても法律に触れなければ無罪となる。極一部の国民のモラルを問題にする前に、政治家同士のモラルを問題にすべきだ。政治家自らが処すべきことを処さないと政治は浄化しない。
22日 8月 2011
海江田経産相が党首選に出馬すると聞いて我が耳を疑った。他人の悪口は言いたくないが、海江田といえば、東電および官僚の言葉を鵜呑みにし計画停電を許可したことにより国民に大迷惑をかけた張本人。原発事故のさい原子力安全・保安院長も動かせずに後手後手を招いた罪がある。菅と同じだと個人攻撃されて公の場で泣いてしまった意気地なし。辞めると言っても辞め時を失した決断力のなさ。官僚の指示通りに次官等を入替、原子力推進派を次官にしてしまった官僚追随派。「日本中枢の崩壊:講談社」を著した古賀茂明氏の処遇も決定できない優柔不断な人間だ。経産相として政治家としても落第レベル。こんな人間が民主党党首になり首相になり何をしようというのか。政治主導を目指す小沢元代表が官僚主導の実績充分な海江田を推すことになるのか、興味津々。政治はドタバタ喜劇そのものだ。

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